11柱 ページ15
石切丸side
彼女は呆れたように深くため息をついた
『……全く、ほんっと相 変 わ ら ず だ こ と で ？』
石切丸「…済まない…」
『ﾊｧ……神って奴は………ｽｯ))ほら、支えるから行くよ？』
そう言って彼女は、私左側から支え、歩き始めた
女性の身で、私よりも体が小さいというのに
相変わらず力強いね
……初めて会った時は……失礼ながら女性とは気付かなかったな…
多分、青江さんも名前を聞くまで気付いてなかっただろうけど
…あと……神に対してそんな風に言えるのはやはり君だけだよ
仁王立ちで
その様子を見た時の私の心情が分かるかい？
方位神様を投げ飛ばしたり大国主神様を沈めたりしているところを見た時の私の気持ちが分かるかい？←
正直それよりも君の恐ろしさの方が強い事も無くもないけれど…←
……神を人のように扱い、愛し、「馬鹿」などと評するのは、君くらいだ
にっかり「この先が離れだよ」
『着いたら即行で結界張ろうか』
こんのすけ「まぁ……この穢れですしね……」
……君達は知らないから気付かないのだろうけどね
何度か見たことのある私は気付いてしまうんだよ
彼女が“怒る”なんて生易しい状態じゃないという事が←
普通の声色に聞こえるかも知れないが
酷く凪いでいて、着実に虚無になりつつある
暗黒微笑みでも絶対零度の眼差しでもマシだと思える“アレ”は←
今のところ恐れない神はいないんじゃないかな←
それくらい恐ろしいよ
神々の怒りの方がマシだと思わされるとはね←
“アレ”を向けられると私も条件反射で正座をする自信があるよ←マジで？
離れに着き、襖を閉めると本当に直ぐに結界を張ったようだ
……君、術がかなり強くないってないかい？
『……ここはまだ綺麗な方か…』
石切丸「使う事が無かったからね」
『とっとと手入れを始めるよ
傷を治すの、本体の手入れでやるんでしょ？』
にっかり「あ、あぁ、そうだよ」
察しが良すぎる
何で分かるんだろうか
こんのすけ「では、手入れの仕方を説明させて頂きますね」
『できるだけ簡潔に頼むよ』
“簡潔に”、という事は、早く直したいと思っているのだろう
………君は、優し過ぎる
きっと彼女は、“御用人”で無かったとしても
生まれ持った、「視えすぎる」眼を使い神々へ寄り添っていたのだろうね
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メグミ - 漢字を間違えて居ますよ,大倶利伽羅廣光ではなく本当は大倶利伽羅広光ですよ。 (2022年9月16日 2時) (
レス) @page33 id: 08246aac29 (このIDを非表示/違反報告)
Alba(プロフ) - え！？『神様の御用人』じゃないですか！！とうらぶ×御用人とか最高ですね！ありがとうございます！ (2021年6月25日 17時) (レス) id: f1f1c4633b (このIDを非表示/違反報告)
零月 - ありがとうございます！私も読んでる人が周りに中々いなかったので、そう思って貰えて嬉しいです (2021年3月7日 10時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すごく面白いです。まわりに｢神様の御用人｣を知っている人がいなかったので感激です！頑張ってください！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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