双子の兄はアイドルです。 (ページ10)

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探りページ10

赤 Side.

やっぱりなんかおかしい。

ライブの後はいつも楽屋のシャワー使ってた神ちゃんが使わんなったし、飯誘っても付き合いよかったのに断ってること増えたし。

なぁ、今どこおる?

そう連絡すると、"家おるよ"と即返事。

って事で今日は探りを入れるべく、
今から自宅訪問させて頂きます！

ーﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

重「あれ？」

ーﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

何とか住人に紛れ込んでエントランスを抜けて
部屋の前に来たものの何度押しても出ることの無いインターホン

すぐに神ちゃんに電話をした

《もしもし？》

〈今どこ？〉

《家おるけど》

〈俺家の前におってインターホン鳴らしてるのに出んのは嫌がらせ？〉

《え…？》

〈部屋9階の○○号室であってるよな？〉

《あー…うん。あってる》

〈ドア開けてや〉

《ごめん、今お風呂でさ入浴中やねん》

〈さっきまでテレビの音聞こえてたで？〉

《お風呂で見ててん》

〈嘘つかんでや…〉

《いや、だからそのさ…！》

〈なぁ、神ちゃん。一体今何を隠してるん？〉

《5分で行くから待ってて》

そう言われて電話は切られたものの何故か腑に落ちない。
神ちゃんの部屋の前で待ってると、

部屋着のまま現れた神ちゃん

『遅なった』

重「どこおったん？」

『妹のとこ行っててん』

重「妹なんておったん？」

『実はな、メンバーには隠しててんけど…同じマンションに住んでてよく家行ってご飯ご馳走してもらったりしててん。今日ライブやったから用意してくれてたみたいで』

重「そうやったんか！」

『中入っていく？』

重「いや、それならええねん」

『なんかあったん？』

重「んーん、なんか悩んでんねやったら話し聞こかな思ってたくらいやから全然大丈夫！」

『なら良かったわ』

重「てか、妹おるなら合わせてや！」

『行く？って声かけたけど化粧してないから断られてん(笑)また機会があったら声掛けてみるわ』

重「よろしく頼むわ！！」

ーーーー

貴方 Side.

『じゃあ、おやすみ！』

そう言ってお兄ちゃんの部屋に入った。

『…はぁ』

焦った…

たまたま一人でテレビを見ながら溜まりに溜まった
録画番組を見ている最中だった。

よくもあんな口から出任せが…

でも前から家に来てたのは事実だし、妹がいるのも事実。

重岡大毅

お兄ちゃんのシンメでもあるから警戒しないと…

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