双子の兄はアイドルです。 (ページ43)

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好きの気持ちページ43

無事ツアーは完走した。

だけど、そこにAはいなくて物足りなさが残る。

でも後悔したくない。

だから会いに行く。

バレないようにしっかり帽子をかぶって
ご時世的にマスクも付けて、慣れない眼鏡も付けて

家の前に着くと緊張からか手が震えていた。

ーﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

オートロックの付いたインターホンを押すが返事はない。

重「留守なんか？」

こんな遅くに？
って言っても20時やけど

『ちょっとくらいさ〜、いいじゃんか』

「本間に飲みすぎ、落ち着けって」

『優香もいないからさ、上がっていきなよ』

「落ち着けって、な？」

『1人になりたくないの、今日くらいさ？』

なんやねん、こんな時にカップルの痴話喧嘩か？

重「Aっ…？」

『んー？誰？タクヤの知り合いー？』

酔っ払ってる彼女は隣の男の名前を呼んだ。

「俺じゃねーし、すみませんちょっとこいつ飲みすぎて…」

『ほら部屋の鍵、早く行こ』

重「すみません、こいつの知り合いなんで俺が連れていきます」

「いや、ええよ。俺が連れてくよ」

重「彼氏とかですか？」

「元彼で元同僚みたいな、でもヨリ戻せたらって思ってる」

『タク〜』

重「すんません、俺彼氏なんで貰います。送って頂きありがとうございました。」

「え、ちょっ！」

持ってる鍵を奪い取るとそのまま部屋まで連れて行った。

『誰ですか？』

重「俺、しげやけど」

『な、んで…』

重「まだ男と遊んどったんか？」

『しげには関係ない』

重「ほんま往生際が悪いなぁ」

『っちょ、んｯ///』

ちょっと深めのキスをする、

重「俺の気持ち知ってて急にいなくなってさ、久しぶりに会えたのに元彼とおるし、酔っ払ってるし。襲われたいん？」

『そんなんじゃ…』

重「じゃあ何？元彼に自分から部屋誘い込んでたやん」

『しげには関係ない…っ、ん///』

重「まだ言うか？」

『やめっ…ッん///』

重「もっかい言うな？Aが好きや。手放すくらいならこの際遊びでもなんでもいい。他の男やめて俺にしとき」

『…ｯ』

重「俺だって男やねん、」

『ｯ///』

最後に優しい口づけをする

重「これで俺の気持ち分かってくれた？」

『なんで、こんなことするの？』

重「好きやから」

『…っ、』

重「これだけじゃ理由にならんか？」

『なんでそんなに踏み込んでくんのよ…』

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