双子の兄はアイドルです。

心配 ページ34

中「ライブどうやった？来てたんやろ？」



『楽しかった』



中「おー、良かったやん！ほんならこれからも来てな」



『しげにも同じのこと言ったら幼稚園児の作文か！って言われた』



中「あはは！なんやねんそれ(笑)実際のところどうやったん？」



『淳太にしか言わないけど、みんなキラキラしてた。やっぱりアイドルなんだなって、遠い存在なんだって実感した』



中「あかんやん！笑」




『皆の凄さに驚いた。お兄ちゃんが来てくれて良かったって思ったし、それと同時に見なきゃ良かったって気持ちにもなったよ。』



中「なんで？」



『離れるの嫌になりそう』



中「別に会われへんなるんちゃうやん」



『私は会うつもりないよ』



中「俺の飲み相手一人減るやんか」




『その相手なら…笑』



中「もうすぐ神ちゃん帰ってくるん？」



『当分帰って来れないって』



中「なんで？」



『ロックダウンして、入国出来ないって』



中「あっ…」




『だから舞台は私が出る、淳太見に来てくれる？』




中「おん、行ったるわ！」



『絶対やで！淳太いるとなんか安心する』



中「セリフ劇なら頑張らないとな」



『あのさ、』



中「なんや？」



『その…お兄ちゃんに言った？』



中「そんなこと心配してたん？言ってないよ」



『良かった…』



中「安心した？」



『うん、安心した』



中「言ってもええ思ったけどなぁ、このまま会えんなるのも嫌やし」



『淳太優しいから言わないって信じてたよ』




中「良かったわ(笑)ライブ遠征やろ？誰と来てたん？」



『流星推しの友達だよ』



中「席どの変やったん？」



『スタンドだったから多分、バレてないと思う。』



中「いや、普通は認知されたいもんやで？」



『友達はショック受けてたけど笑』



中「それが普通のリアクションやわ笑」



『そうかな…？』



中「Aさ、普通の生活に戻ったらどうすんの？」



『なんも決めてない』



中「夢やった店持ってみるのもええんちゃう？」



『そんな簡単なこと違うよ』



中「分かっとるよ、でもめっちゃええ夢やから応援したいし、毎日でも通うで！」



『ありがとう』






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