双子の兄はアイドルです。

気になる存在 ページ17

重岡 Side.

なんやねん。男なんか？

電話か思ったけど、次きた時には顔色変えて
こんな時間に出ていくとか言い出したし



重「気になる…」



言われた通り冷蔵庫をあけると綺麗に作り置きされたおかず達

1人分にしては少し多めの量
まさか男がいて作り置きしてんのか？

それか親が作ってる…
親はひとり親で地元に居てるって神ちゃん言うとったな


ならほんまに彼氏なんか？


"火曜日分"



今日の曜日が書かれてあるのを取り出し
食器を借りてご飯を頂いた。


よく見れば食器も2つ。
マグカップもペアのものばかり


重「あっ、」



気になる気持ちを抑えきれず洗面所に向かった



重「やっぱり…」


ピンクと青が並べられた歯ブラシ


重「彼氏おったんや」



彼氏はジャニーズでいること知ってんのか？


なんて考えても答えは出ない。



テレビをつけて目をやると隣の額縁にが3枚写真が飾ってあった。


1枚目は家族での写真
やっぱり神ちゃんとめっちゃ似とる…

2枚は仲良さそうに写る女友達のツーショットの写真
もう1枚は、遊園地らしき背景で撮った写真

中にはA含めて女は3人で男が5人


重「この中に彼氏がいるんか…？」



テレビを付けたものの集中出来ずにいた。



・
・
・

いつの間にか眠ってた。

時計に目をやると日付は超えていて、帰って来てる様子もない


重「何やっとんねん」



こんな遅くまで…



そんなことを思ってると鍵が開いた



重「何やっとったん？」


『ただいま』


重「おかえりって、臭っ！」


『女の子に臭って失礼』



ダバコとお酒が入り交じった臭いが鼻につく。



重「もう2時やぞ？どこいっててん」


『しげには関係ない、ご飯食べたんだ』


重「おん、美味しかった」

なんやねん、関係ないって


『私シャワーするから』


重「ちょっ、」



リビングを後にした彼女の背中はまるで哀愁が漂っていた




"触れんな"と言わんばかりの目付きに態度



重「何があってん」



考えれば考えるほど気になる…



『まだ起きてたんだ』



俺ずっと考えてたんか！？
あれから40分経っていて、
目の前にはメイクを落とした彼女が居た。
さっきとは違うシャンプーのいい匂い



重「メイク落としたら神ちゃんとちょっと違うやん」


『私、神山智洋じゃないし』


重「さっきめっちゃお酒の匂いしたけどシラフ？」


『飲んできた』


重「どんくらい飲んだん？」


『覚えてない』


覚えられんくらい飲んでんな…きっと




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