#8. ページ8
『大学で知り合った友達です』
中「ふーん、好きなん？」
『誰をですか？』
中「さっきの奇抜なのがタイプなん？」
『いやいや、友達ですから好きとか違います。』
中「好きではないん？」
『友達としては好きですけど、恋愛には発展することは無いと思います』
中「ちょっと安心した」
『あと、人を見た目で判断しない方がいいですよ』
中「え？」
『見た目あんなんですけど、凄く真面目で一番の理解者なので信頼だけはあります』
中「もしかしてさっき言ってた自由を奪わないでってのもなんか関係してる？」
『どうですかね笑』
中「夫婦になるんやから隠さんと教えてよ」
『淳太くんは仕事以外の友達いますか？』
中「俺？ んー…いるかな、多くはないけど、信頼出来るやつ2人」
『そのお友達は、御曹司の方ですか？』
中「まぁそうやな、幼稚園時からの仲やけど。それがどうしたん？」
『私、友達いたことないんです』
中「そんなことないやろ」
『上辺だけの関係だったから。私に何かしたり、被害があれば親が黙ってないって変な噂立てられて、近づく人皆私のことを腫れ物に触るように接するの。気づいたら友達なんていなかった』
中「そんなことがあったんや…」
『親に無理言って、大学だけはそんな生活から逃げたいって思ってちょっと離れたここに通ってるんです。さっきの人はやっとできた友達なんです。私が外でこんなに明るく接することが出来るのも他にも心を救ってくれた人がいたからなんです。だから、私の居場所だけは取らないでください…結婚の事は認めて、中間家に嫁ぐことに決めたので。』
中「もしかして、そのほかの友達も男やったりする？」
『そうですね…私のこと嫌いになりましたよね？結婚断って頂いてもいいですよ？本性知って幻滅しましたって言えばきっとこの話も、合併の話も全て白紙に戻る。』
中「言わんよ」
『どうしてですか？』
中「言って誰が得すんの？」
『だって、うちと合併しても中間家の資産には敵わないし、もっと適した方がいらっしゃいますよね』
中「言ったやん、俺はAやからこの結婚承諾したって」
『それは以前聞きましたけど…』
中「ほんまに覚えてない？」
『何のことでしょう…？』
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nagatakumiko(プロフ) - 最後まで最高によかったです。これからも楽しみにしています。 (2022年6月29日 6時) (
レス) @page50 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
butausa(プロフ) - 昨日この作品に出会って、一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてます！！ (2022年5月15日 12時) (レス) @page24 id: b73fe8c1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spica | 作成日時：2022年4月16日 1時
