#24. ページ24
『私に自由なんてない、きっとこの先もあの人がいる限り自由なんて来ない』
中「自由になってどうしたいん？」
『ただ普通に生活したいだけ。』
お母さんは元々、庶民と言われる生活をしていたこともあって
私たちが住む世界と遥か違う世界を生きていた。
『好きな服を着て、好きな所に行って、ただただ笑っていたい。贅沢だって分かってる。夢の国が楽しいことだって。でもそれは本当のお母さんとの記憶だから、今の私じゃ許されない』
彼女はきっと沢山泣いてきたんだろう
沢山悩んで、沢山我慢してきたんだろう。
中「じゃあその自由、俺と一緒に叶えようや」
『本当に優しいお方なんですね』
中「優しくないよ、今の話聞いてぶっちゃけめっちゃイライラしてる。なんで好きな服着ることすら許されへんの？そんなん自分の好みやし、そこまで縛らんでええやんって
こんな可愛い子、縛る事が腹立つ」
『淳太くん…』
中「俺が支える。絶対に、何があっても。約束する、だから結婚取りやめとか考えんといて欲しい」
『でも中間財閥にとってなんの利益にもならないし、』
中「俺やったら自由あげられるで？って言葉はずるい？」
『ずるいです』
中「まぁ俺もなかなか嫉妬深いから、自由ってゆうか俺も一緒にどこにでもついて行くけど」
ー
実母「私ひとりで大丈夫よ」
父「心配なんだよ」
母「お買い物に行くだけよ」
父「何があるか分からないじゃないか！」
母「メイドに頼むよりも自分で買った方が品定めできていいじゃないの」
父「じゃあ私も行くからちょっと待ってろ」
母「本当、心配性なんだか愛されてるのか(笑)」
ーー
ふと両親の会話が頭をよぎった。
この人なら….
この人なら大丈夫なのかな….
『淳太くん、幸せにしてくれますか？』
中「幸せにする、約束する。絶対に後悔させへん」
『私も淳太くんと幸せになりたいです』
中「ありがとう、そう言ってくれる日をずっと待ってた。」
『貴方となら、なんだか楽しく過ごせそう』
中「じゃあ、今度は夢の国にデートやな」
『楽しみですね』
・
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nagatakumiko(プロフ) - 最後まで最高によかったです。これからも楽しみにしています。 (2022年6月29日 6時) (
レス) @page50 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
butausa(プロフ) - 昨日この作品に出会って、一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてます！！ (2022年5月15日 12時) (レス) @page24 id: b73fe8c1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spica | 作成日時：2022年4月16日 1時
