ただ君が好き。赤 (ページ30)

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#30.お疲れさま会ページ30

小「今日はおつかれさまでしたー！」

桐「何気全員のご飯初めてやな！」

神「改めてA、よろしく頼みます！」

『こちらこそ、よろしくお願いします！』

藤「てかさ、Aがダンスでプロ行ってたとか初耳やねんけど」

『あー、私も忘れてました(笑)』

重「普通忘れるか？あほちゃう？笑」

『あほとかしげだけに言われたくない』

重「はぁ？アホやんそんな自慢できること忘れるとか(笑)」

桐「また始まった(笑)」

『忘れたい記憶もあるんですー！』

濵「忘れたい記憶？」

『今日はね、明るい話ししましょ！』

重「なんやねん！気になるやんけ」

中「俺らなら、これから先もずっとAも含めてメンバー同士支えて行きたい思ってるねん。今までもそうしてきたから。話してくれへんかな？」

『…っ、』

桐「お酒の力借りてもええねんで？」

重「お酒はやめといた方がいい！」

桐「なんでそんな必死やねん」

重「あんまり飲まさん方がいいやん？」

小「まぁ、飲んでも送る人は居てるから大丈夫やで」

中「Aが心に秘めてる事聞かせて？」

『ダンスの大会で優勝したんです。昔、プロになった日。帰り道に事故に巻き込まれて両親は亡くなりました。助かったのは私だけで、当時は後遺症が残ってプロの道へ戻ることは出来なかった。いや、怪我を言い訳にして両親失った事認めたくなかったんです。』

重「なんか、ごめん。」

『なんで謝ってんの(笑)その後引き取り手がいなくてたどり着いたのは母方の祖父母の家。2人とリハビリのおかげで日常生活には困らないくらい動くことは出来てもダンスは出来なかった。だから正直、Jr.のレッスン言われた時怖い部分もあった。だけど、育ててくれたお祖父ちゃんのお願いだから断れなくてさ…久しぶに踊ったら楽しくて』

中「だから毎回残ってまで練習してるん？」

『私、楽しいと時間忘れちゃうんです(笑)何年もブランクがあったのに体はしっかり覚えてて、もしかするとお祖父ちゃんももう一度ダンスさせたくて社長にお願いしたのかもしれないですね(笑)』

藤「今は後遺症とか、その足とかは大丈夫なん？」

『今は一切何ともありません。まぁ、本人が少し忘れてたってのもありますけどね』

小「じゃあ、今でも本物のプロには変わりないねんな」

『いやいや、ブランクが』

神「こんだけ踊れてたら関係ないよ、これから振り付け一緒に考えような」

『お願いします(^^)』

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