ただ君が好き。 赤

#3.練習見学 ページ3

中「お疲れ〜！皆練習してる？」


藤原「今ちょうど休憩になったとこで」



『あれ、誰？』

テレビとか普段見ない私にとって
芸能人とかジャニーズとか無頓着なほど分からないから
横にいた大吾に聞いてみた。


西畑「俺らの先輩！ジャニーズWESTの中間淳太」



『あ〜』


あの人が…挨拶した方がいいよね


『あの、初めまして』



中「えっと、初めまして？」



『WESTの中間さんですよね？私朝倉Aって言います。』



中「もしかして、君が働き方改革の紅一点ちゃん？」



『なんかその呼び名嫌ですけど、そうですね』



中「俺ら君の事もだけど、社長の意向について反対してるからまだ認めてないよ」



『私も、ジャニーズ入る気ないんで大丈夫です。』


中「え？」


予想外の返事に驚きを隠せない彼。



『安心してください、断るつもりなんで。』



中「じゃぁ、なんでここにいんの？」



『何もせずに断ったら負けた気するんで。』



「そろそろレッスン再開するよ〜」



『はーい、じゃぁ失礼します』



大西「何話してたの？」



『別にー』



中間「なぁ、大吾」



西畑「どうかしましたか？」



中間「あの紅一点、どんな感じの子？」



西畑「あー！WESTさんに入りますもんね！めっちゃいい子ですよ！覚え早いし、歌うまいし、なんでも出来る完璧主義ですね」


中「そんなに？」



西畑「断然俺より覚えも早いし、WESTの振りもこの１ヶ月でほぼマスターしてると思いますよ！昨日やったばっかの新しい振りも今日完璧にこなしてたし、まぁ、強いていえばめちゃくちゃ負けず嫌いですね」



中「負けず嫌い…」

確かにさっきも、負けた気するって言ってたな



西畑「振り入るまで一人残ってでも最後まで練習してること多いし、確か俺と同い年なんでのんちゃんとも同じですね！たまに何か抱え込んでそうなくらいの闇オーラー満載ですけど本当にいい子ですよ」



中「そうか、分かった。ありがとう」



西畑「よかったら練習見ていってくださいね」


ーーーー


あの後、練習を見学させてもらった。


言葉に出来んくらいダンスも上手くて、
もしかしたら神ちゃんと変わらんくらい。


西畑「淳太くんまだいたんですね！」


中「おぉう」


大橋「先輩なんかご馳走してくださいよ！！」


中「ちょっと用あるからまた今度な」


大橋「絶対っすよ！」


中「なぁ大吾、あの子は？」


西畑「まだ少し残るって中にいてますよ」


中「ありがとう」


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