ただ君が好き。赤 (ページ19)

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#19.どこにおんねんページ19

あれから１ヶ月。

連絡が付くこともなければ、居場所も見つからない。
社長には何か話したみたいやけど、内容は教えてくれない。

今日は全員で大阪ロケ。

濵「もしかしてさ、偶然道端でばったりとかないかなぁ」

桐「どんな確率やねん」

小「あ」

藤「望どうした？」

小「もしかしてあいつなら居場所知ってるかもしれへん。」

神「誰？」

中「大吾と仲良くなった言うてた」

小「連絡してみる！」

スピーカーにして皆で電話を聞いた。

西畑〈のんちゃんどうしたん？〉

〈Aどこおるか知らん？連絡つかへんねん〉

西畑〈Aなら今忙しいんちゃうかな〉

〈なんで？〉

西畑〈ちょっと前にお祖父さん亡くなったんやって〉

〈うそやろ…〉

西畑〈俺が出会った頃から危ない言うてたし、すぐに脳に転移して1ヶ月も持たんかったって〉

〈Aどこに行ったら会える？〉

西畑〈えー、わからん。たまにレッスン来てくれて一緒に受けたりするけど、元気ないしご飯も全然食べれてないみたいやしな…〉

〈痩せてるん？〉

西畑〈だいぶやで、１回栄養失調で倒れてるし。飯も誘うけど乗り気じゃないし〉

〈連絡取ってくれへん？〉

西畑〈昨日送ってから返事ないわ〉

〈俺ら今大阪おって会いたいねん〉

西畑〈社長なら知ってるんちゃん？〉

〈その手があったか！ありがとう大吾！！〉

中「俺電話するわ！」

ーーーー

中「家教えてもらった！こっから車で30分くらいの○○町ってとこやって」

桐「はよ会いに行こう！」

重「なぁ」

桐「ん、どした？」

重「俺1人で行かせて欲しい。こうなったのも俺の責任や、ちゃんと話して謝ってくる」

小「俺らだって会いたいねん！」

中「のんちゃん、行かせてやろ」

桐「でも、絶対ここに連れ戻してこい！それが条件や。まだ認めへん言うなら一人で行くこと許すことは出来ひん。」

重「絶対連れてくる。俺の負けや、意地になってた。あいつは他と違う、俺らが守ってやらなあかんねや」

神「しげ、頼んだぞ！」

重「まかせとけ！！」

ーーーー

重「ここか……っ、よし！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

重「あれ？留守？」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

何度押しても出てくる気配はなくて…

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ヤケになって何度か押していると
右側から聞き覚えのある声がした。

『家に何かようですか？』

重「あ、」

『え……』

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