ただ君が好き。赤 (ページ13)

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#13.頑張る必要って何？ページ13

「１回休憩いれよか」

スタッフの計らいで休憩に

あ、飲み物無くなりそうだし買いに部屋を出ようとすると…

小「どこ行くん？」

『飲み物買ってきます』

小「俺も行こかな」

『何がいいですか？買ってきますよ』

小「ええよ、俺も」

『本当に休憩しててください、大丈夫です』

小「えー、じゃあスポーツ飲料なら何でも」

『分かりました！』

ーーーー

自動販売機に行くと先約が、

『あっ、お疲れ様です』

神「………お疲れ」

『スポーツ飲料…スポーツ飲料』

神「のんちゃんなら左上のやつが好きやで」

『ありがとうございます』

神「ダンス習ってたん？」

『昔に少しだけ、基礎とかは覚えてます』

神「そう」

それだけ会話を交わしてレッスン室に戻った

小「Aありがとう〜！しかもこれ俺が好きなやつ！」

『神山さんが教えてくれました』

小「神ちゃんが！？」

濵「そうや！今日さみんなでご飯行かん？」

小「それええな〜！歓迎会含めて！」

藤「楽しそうやな！店予約しよか！しげと神ちゃんも強制な！」

重「はぁ！？ちょ、」

『私大阪帰るんで今日は辞めときます…』

重「えらい自分勝手やな！せっかく誘ってもらってんのに」

『今日レッスン19時までなんで終電逃すと帰れなくなるので遠慮しときます。』

重「歓迎会含めて言うてんのに本人不在とか聞いたことあらへんわ」

『私の事嫌いなんですよね？認めてないんですからいない方がいいんじゃないですか？』

重「ほんま腹立つ」

桐「まぁまぁ、落ち着いて」

重「ええやん、こいつ抜きで飯いこ」

ーーーー

あれから雰囲気は最悪で…

「今日はこれで終わり！お疲れ〜」

重「お前ら飯行くで〜」

桐「また連絡するわな！」

『すみません…』

小「返事返してな！」

みんながレッスン室から出たのを確認して
もう少し自主練。

20時までにここを出れば終電に間に合う。

神「あ、携帯忘れた」

藤「何やってるん(笑)」

神「流星に言われた無いわ」

中「鍵閉められる前にはよ取りに行き」

神「追いかけるから先行ってて〜」

レッスン室に戻ると誰もいないはずの部屋から
音楽が聞こえてきた。

神「え、」

一人残って自主練する姿

神「なにやってんの？」

思わず声をかけてしまった…

『え、』

神「自主練…？」

『少しだけ…』

神「大阪には？」

『最終で…』

そこまで頑張る必要って何？

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