ただ君が好き。赤 (ページ2)

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#2.レッスンページ2

You side.

私は幼い頃に両親が不慮の事故で無くなってから
母方の祖父母に育てられ生きてきた。

そんな祖父に今究極の選択を与えられている。

叔父「ジャニーズに入ってくれ」

『ジャニーズって、あの嵐とか…今流行りのキンプリとか…？』

祖父「おじいちゃんの友達がな、事務所のお偉いさんでな働き方改革で女の子を入れたいと言ってて是非Aにって。」

『いやいや、意味がわかんない。』

ジャニーズって男性アイドルだよね？
なんで働き方改革で女の子を入れることになってんの？

祖父「今の仕事辞めたいと言っていたじゃないか」

『言ってたけど、それとこれとは別』

祖父「私らを助けると思ってな、」

『………っ、』

その言葉には弱い。
実際ここまで育ててきて貰ってなんの恩も返せてない

祖父「ばぁさんが亡くなってわしにはAしかいないんじゃよ」

去年の夏、心筋梗塞で帰らなぬ人となった祖母
毎日仏壇に向かって話しかける祖父の姿は
今でも少し哀愁が漂っている。

『出来ない…』

祖父「やる前から諦めるのか？」

『………っ、』

祖父「明日、ここに行ってレッスンを受けてきて欲しい。実際に見れば変わるものもあるだろ。」

ーーーー

次の日レッスン室を訪れ、あとも引けずになった私は
１ヶ月経った今でも通い続けている。

初めて友達もできた。
皆フットワーク軽めで話しやすい。

西畑「Aそのステップもうできるようになったん！？」

福本「昨日取り入れたのに学び早いなぁ」

正門「俺と同い年やのに全然若く見えるわ」

『いやいや、こんなん全然…』

小島「まっさん、老けてるもんなぁ(笑)」

正門「うるさいわ！」

大西「そのステップゆっくりやって！」

『こう？』

大西「こうか！ありがとう！」

昔から人と同じことをするのが嫌いで
多彩な趣味を持っている。
生まれつき音感も持っていて色んな楽器にも触れてきたし、ダンスの経験もそれなりにしてきた。
だから覚えだって悪くはない。

ただ、なんでも出来ちゃうから近寄り難いって
一匹狼タイプだったからこんなに
誰かと話して過ごすのも初めてかもしれない。

平日は仕事に行って夜だけレッスンに参加して
土日はフルで参加している。

でも、それなりにこの環境悪くなかったりすもする。

藤原「１回休憩入れよか」

いつも通り練習していたら少しJrが慌ただしくしていた。

"お疲れ様です！淳太くん"

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