ただ君が好き。赤 (ページ21)

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#21.帰ってきて欲しいページ21

『勘違いしないでくださいね、確かにあの場所から逃げたのは貴方のせいかもしれません。ですが、ただ大阪に帰る口実が欲しかっただけなのかも知れません。』

重「どういうこと？」

『貴方のおかげで大阪に帰ってこれた。ずっと大阪にいたからおじいちゃんの最期見届けることが出来ました。』

重「そんなに悪かったん？」

『私が知った時には手遅れであの日の朝、脳にも転移してて次の日には全身に転移していることが分かりすぐでした。１週間持ったかな？それくらい。でも最期を見届けることが出来たから。』

重「今からでも遅くないん違う？キラキラ輝いてる孫の姿見せてやろうや」

『私の事嫌いなのになんでそこまで？』

重「考えたんや、この1ヶ月。俺らは苦労してきたっていっぱい言うたけど、あんたもこの25年生きてきて何年も頑張ってきたんやろ？状況は違えど頑張ってきたことには違いのにお前の事分かろうとせんかった。ごめん」

『辞めてください、なんで謝るんですか！？』

重「WESTに帰ってきて欲しい」

『私なんかでいいんですか？』

重「あんたじゃなきゃダメなんや、俺らにはお前が必要や」

『その言葉信じていいですか？』

重「信じて欲しい」

『次は無いですからね？』

重「みんなA来るの待ってるわ、行こ」

『今名前呼んだ？』

重「呼んどらんわ！うるさいなぁ」

『なぁ、呼んだやろ？』

重「だからうるさいねん！」

『じゃぁ私もしげって呼んじゃおーっと』

重「勝手にせい」

『ふふ(笑)』

重「何笑っとんねん」

『いや、なんか嬉しいな〜って』

重「別に嬉しないわ」

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重「連れてきたで」

小「A！！」

『ご心配お掛けしてすみません…』

桐「ほんまやで」

濵「何も無くて良かった…」

藤「連絡取れんくて探しててんで！」

神「全然食べてへんやろ！痩せてるし顔色もあんまり良くないし！」

『そんな事ないですよ？先週友達とご飯行きましたもん。』

小「友達おるん？」

『大吾』

神「じゃあ、今度は俺らが連れてったるわ」

『楽しみです』

中「おかえり、A」

『ただいまです』

桐「これからAの帰る場所はここにあるから心配せんでな！」

藤「俺らがいるから大丈夫や」

濵「俺がいっぱい笑かしたる！」

重「みんな揃ったら無敵やから大丈夫や」

おじいちゃん、
信じれる良い仲間が出来たよ

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