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#11.お兄ちゃん ページ11

桐「それでもいい、教えて欲しい」


『…知りませんからね?』


桐「大丈夫」


『両親を幼い頃に事故で亡くして、祖父母に育てられてきました。去年病気で祖母が亡くなって、ようやく祖父との暮らしも慣れてきた一ヶ月前にジャニーズの話しがあって、始めは断るつもりでした。でもおじいちゃんに念を押されて…育ててくれた恩があるから断れなくて関西Jrのレッスンに通ってました。

別に当日断ればいいって今朝まで思ってた。でも朝早くに祖父が救急で運ばれて病気患ってたこと聞いて、それも深刻化してて…私全然気が付かなくて。おじいちゃんずっと一人で苦しんでたって思えば思うほど心が痛くて…

だからおじいちゃんが生きてる間だけでも、おじいちゃんの前だけでもキラキラ輝いてみようって思ったんです。病院にいて初日から遅刻したんじゃ溜まったもんじゃ無いんですけどね。苦笑

だから私は負けません。誰に何を言われようとも、自分が傷つこうが、おじいちゃんはもっと苦しんできたから。それに比べると軽いもんです。って、こんなに長々とすみません…』



桐「話してくれてありがとう」



『同情とかそんなのいらないですよ?別に嫌なら拒絶してくれても大丈夫です。そんなんで弱ったりしないんで』


桐「そんなんしーひんよ。まぁ、驚いたけどさこんなに若いのにしっかりしてるな〜って。保育士やってるんやろ?大変やのに両立できるん?」


『やってみせます。子ども置いていきなり辞めたり出来ないですしそれこそ無責任じゃないですか』



桐「車の免許とか持ってたりする?」



『持ってないですけど、何か関係ありますか?』



桐「協力したるわ」



『え?』



桐「同情とかそんなんちゃうけど、倒れられたら困るからさ、一応メンバーやろ?」



『信じてくれるんですか?』



桐「え、嘘なん!?ドッキリ?」



『違いますけど…』



桐「そういう時はお兄ちゃん頼ったらええねん」



『いいんですか?』



桐「ええ言うてるやろ(笑)Aって呼んでもいい?」



『どうぞ』



桐「俺のことも照史でええからな!Aさ、人に頼ったこととかないやろ」



『照史くんエスパーですか?』



桐「ちゃうよ、わかりやすすぎ!笑」



『私、友達とかそういうの苦手で…』



桐「友達おらんの?」



『でも最近、なにわ男子の西畑大吾と友達になりました!』



桐「大吾か〜、じゃあ俺はお兄ちゃん!メンバーやけど笑」



『よろしくお願いします』



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karen(プロフ) - 初めまして!読ませていただきました!続き楽しみにしてます! (2021年11月9日 9時) (レス) @page2 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Spica | 作成日時:2021年11月8日 5時

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