王子との恋。橙 (ページ46)

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#46.オファーページ46

あの日以来、よく8人でいることが増えた。
学校で会ったりなんかしたら…
付き合ってるなんて知られたら恐れ多い…

唯一、放課後いつもの場所で

重「……………」

いつも以上に真剣に歌詞ノートと向き合っているしげ。

小「なぁ、つまらん。」

『ジュース買ってきてよ。』

桐「お待たせ〜」

『照史くん！』

神「のんちゃん、ジュース買って来たったで〜」

小「今ちょうどその話しててん！神ちゃんありがとう〜！てか、流星と濵ちゃんは？」

中「濵ちゃんは進路相談」

神「流星は赤点で居残り」

照「今日はえらい静かやな」

『あの人が静かだから』

中「なんかあったんか？」

『実はね、オファーきたんだ』

桐「すごない！！俺も昨日聞いてんけどお祝いせな！」

中「オファー？」

『小さい箱だけど、ライブハウスで30分披露して欲しいって』

小「チケットもな今日発売やってんけど完売やねん！！やばいやろ！！」

中「俺聞いてないねんけど！！」

照「俺は直々にチケット貰ったで✌️」

神「俺もお昼にしげに貰ったし流星も」

小「俺濵ちゃんと昨日遊んだから渡したで」

中「え、俺だけ貰ってないやん！1番のファンやのに！？」

重「淳太うるさいねん！！」

中「お前に言われた無いわ！」

重「こっちは真剣や！！」

照「ヤキモチ妬いてるから意地悪せんと渡したり(笑)」

『ちゃんとあるよ(笑)これチケット』

中「本間に俺にくれるん？」

『どうぞ、対バンだから他にもアーティストさんいてるけど』

中「ありがとう！！」

神「ちょっと照史！2人距離近いけどええの！？」

桐「え、なにが？」

中「彼女取られんで」

桐「俺らラブラブやから入る隙ないよ」

小「A〜」

ギューッ

『ちょ、のんちゃん！』

小「好きやーーー」

桐「おい小瀧ー！それはあかんわ！！」

重「小瀧も調子乗りすぎや」

小「えー！あかんのー！？」

桐「あかんに決まってるやろ！」

重「A」

『んー？』

重「みんなおっても邪魔やからたまには2人で出かけてきーや」

小「なんやしげ、珍しいこと言うて」

重「うるさいねん、たまには構ったり」

『充分仲良いけど』

重「そうやなくて、こそこそデートせんと手繋いで普通の青春してこい言うてんねん！バレてもええやん！なんかあったらこの7人が守ったるから！」

『しげ…』

中「そやな！行っておいで」

桐「皆に甘えて行こ」

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