王子との恋。橙 (ページ38)

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#38.本人不在の誕生日ページ38

「「流星、誕生日おめでとうー！」」

流「ありがとうー！」

濵「Aちゃんも誕生日やったのに残念やな〜」

神「濵ちゃん！」

桐「ええよ、ええよ！俺振られたし」

中「いや、あんな子一緒におらんで正解やわ」

神「え？」

桐「俺振られてん！告白する前に」

中「告白せんでよかったよ。照史の言う通りわざと俺に近づいてきて俺らが金持ちやから仲良くしててんて」

藤「それほんまなん？」

中「本人から聞いたもん」

神「他の子とは違う感じしてんけどな…」

＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

濵「誰やろ？」

「Aいてますか！！？？」

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小「A今頃楽しんでんねやろか」

重「ほんまに一人で王子のパーティー行く言うたん？」

小「行く言うたから俺しげん家おんねやん」

重「でもさ毎年お祝いしてるし、家行ってみよ」

小「電気ついてへんけどまだ帰ってないんかな」

重「電話してみよか」

Purrrrrr. Purrrrrr. Purrrrrr.

重「出やんな」

小「きっと楽しんでるから気づかんのちゃん」

重「なんか嫌な予感するねんけど。」

小「なに、人聞き悪い」

重「心配やねん」

小「しげってAが急におらんなったら心配するよな！もう高校生やで！過保護すぎるって」

重「ちゃうねん、昔なあいつおらんなった事あって。」

小「え？」

重「出掛ける言うて出掛けたっきり帰ってこやんくて、あいつのの親もおらんくて連絡つかん事あってん。」

小「結局どこにおったん？」

重「一人になりたくてぼーっとしたら知らん所に付いて迷子になってたって。色んな人に聞いて家に帰って来れたから良かったものの…今は高校生やで！変な男やっておんねん！やから心配やねん」

小「そんなことあったんや…」

重「俺、A迎えに行ってくる」

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＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

重「Aいてますか！！？？」

藤「あんた、友達の」

重「Aは？？」

神「Aちゃんおらんよ？」

重「はぁ！？」

中「向こうが断ってきたんや、もう会わへんって」

重「今日一人で行くって聞いてんけど」

桐「今日、彼の小瀧って奴と過ごすらしいよ」

重「小瀧なら俺と一緒に」

小「俺朝からしげん家おったけど」

中「あんたらの友達、俺らのこと利用してたんやろ」

重「Aがそんな事するわけないやろ！！」

小「なぁ、しげ。これほんまに行方不明って事？」

桐「行方不明って？」

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