王子との恋。橙 (ページ3)

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#3.何も無い放課後ページ3

あの例の一件から2週間が経とうとしていた。

桐「淳太くん、ほんまに2週間何も無かったん？」

中「何もないで、」

藤「濵ちゃんから要件聞いたけど、照史も考えすぎやで」

神「でも連絡先渡して1回も連絡来んってのも初のパターンやな」

濵「確かに！逆に探り入れてみるとか？」

桐「淳太くん家もう少しで大きなプロジェクトあるから問題なんか起こされへんよ」

藤「照史把握しすぎやろ」

中「まぁ、確かに問題は起こされへんし桐山家とは親同士も仲良いしなぁ…」

神「あれから怪我どう？ってのだけでも聞きに行ってみたら？」

中「確かに、血出てたし女の子やのに傷残したらあかんもんな！」

濵「じゃあ、偵察や！！」

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今日は何も無い放課後。
何も無い日は３人集まって誰も使っていない教室で
しげが楽譜と睨めっこしているのを
のんちゃんと2人で見守っている。
いや、多分邪魔している。

小「A今日はなんの気分〜？」

『焼肉』

小「えー！お寿司やろ」

『絶対肉！』

小「じゃあ、鶏のむね肉やな」

『ササミはサラダでしょ！普通にお肉の気分』

小「むね肉は安いしタンパク質めっちゃ取れるねんで！！一石二鳥！最高やん！！」

『もう食べ飽きた！！のんちゃん家行ったらむね肉の炒め物しか出てこないもん！！』

小「タンパク質大事やー！！」

重「さっきからうるさいねん！！！人が歌詞書いてるねんから静かにせーや！！！集中しとるねん！！！」

『うるさい方が集中出来るでしょ？』

重「出来ひんわ！！」

小「またまた〜照れちゃって〜」

重「ほんまええ加減にせぇよ！！」

「お邪魔しま〜す」
「あ、おった！！」

ーーーー

藤「淳太、相手の子何年生とか見てないん？」

中「そこまで見てなかったな〜」

神「手がかり無さすぎるやろ」

濵「照史覚えてないん？」

桐「上靴の色は赤やったで」

この学校は上靴の色で学年のカラーが異なる。
赤は1年、緑が2年、青が3年

濵「覚えてんねやん！」

藤「じゃあ、1年か〜」

神「1年帰ったかな」

藤「教室誰もおらんな〜」

濵「あの辺に1年おるで！ちゃう？」

部活中の1年や下校途中の生徒を指差す濵ちゃん

中「違うな〜」

桐「やっぱ帰ったんやろ。俺らも帰ろーや」

藤「あ、ここ普段使わん教室誰かおるで！」

神「お、赤い上靴や」

濵「お邪魔しま〜す」

中「あ、おった！！」

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