王子との恋。橙 (ページ11)

今日:2 hit、昨日:24 hit、合計:48,250 hit

#11.楽しめるわけが無いページ11

桐「お金ある方が楽しいやろ」

『そんな贅沢しなくても楽しい事いっぱいありますよ？』

桐「そんなことあるわけないわ！」

『…っ、‪』

桐「ご、ごめん！そんなつもりちゃうくて…」

『すみません、片付け残ってるので戻ります』

ーーーー

濵「照史〜」

中「照史どうかした？」

桐「俺やってもーた…」

中「何があってん」

桐「あの子何も悪くないのに怒鳴ってもうた…お金無くても楽しめるとか他の奴らと全然違う事言うから…あるわけないやろ！って…」

神「やからAちゃん少し震えてたんか…」

中「俺ちょっと話してくるわ」

ーーーー

重「なんか言われた？」

『んー？別に？』

重「そう、なんかあったら頼ってな」

『ありがとう』

重「飯食って帰るか〜」

中「Aちゃん！」

『あ、』

重「なんやねん、また」

中「ちょっと時間くれへんかな？」

重「今から昼飯行くねん！」

中「じゃぁ、俺がご馳走するから行こ！」

『ちょっと、』

重「おいっ！！」

ーーーー

▹車内

中「無理やりごめんな、なんか食べたいものある？」

『家に返してください』

中「照史が怒鳴ったみたいで悪かった」

『なんで中間さんが謝るんですか？』

中「あいつ素直になれんだけやねん。本間はめっちゃ良い奴やから、俺の親友やから誤解したままにしたくなくて」

『別に誤解なんて』

中「俺らの周りに寄って来るやつって大抵金しか見てへんくて、女の人もその中にいて人を信じれんなってるとこもあるねん。でもAちゃんそんな感じ全然しやんくて…」

『夢がないだけです(笑)』

中「そんな事ないよ、だって俺らの事見てこんなに平然といれるのがまず凄い事やで(笑)」

『え、一線置いた方がいいですか？』

中「いやいや、置かんでいいから」

『確かに王子って呼ばれてて凄いな〜とは思いますよ？でも中間さんは中間さんですよね。王子って言葉は綺麗事であってその人の外見しか見てないから私は好きじゃないです』

中「なぁ、」

『なんですか？』

中「次こそ本間に連絡先交換せん？」

『いやいや、なんか皆さんのファンに殺されそうなので遠慮しときます』

中「バレへんかったらええんやろ？」

『本当に怖いです』

中「どうしたら教えてくれる？」

『絶対に誰にも言わないでくださいね！』

しぶしぶ連絡先を交換して
家まで送ってもらうことができた。

・