王子との恋。橙 (ページ9)

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#9.路上ライブページ9

今日は土曜日
特に何も無く朝からのんびり過ごしてると…

ピンポーン

『はーい』

重「よ！」

『おはよ、どうしたの？』

重「暇やろ？歌いに行こや」

『今日のんちゃんバイトだよ？』

重「たまには二人で行こや」

『珍しい、なんかあった？』

重「歌詞なんも降ってこんくて、気晴らしに歌いたい」

『そっか、ちょっと用意してくる！』

ーーーー

藤「濵ちゃんなんかおもろいことないん！？」

濵「俺に聞かんといてや、マジックしよか？」

藤「マジック飽きたわ」

神「ゲームしよや」

藤「ゲームはいいわ」

濵「最近暇やな〜、何もすることない」

桐「飯でも食いに行く？」

濵「それありやな！」

神「どうせ、うどんとか言うんやろ！」

桐「なんでわかったん！？」

神「いつもやん！」

藤「あ、俺気になった店あるねん！車で行けるかわからんけど」

桐「ええやん、いこいこ！」

濵「淳太も行くやろ？」

中「お、おう！」

ーーーー

神「デザートもあったし美味かったな〜」

濵「車でも近くまで行けたし楽やったわ〜」

藤「美味かったからまた来よな〜」

桐「次はうどんで！」

〜〜〜〜〜♪

藤「なんか音楽聞こえへん？」

神「行ってみる？」

中「(この歌声！？)…っ！」

桐「ちょっと、淳太くん！？」

突然走り出した淳太をみんなで追いかけてやってきたのは路上ライブ

神「え、Aちゃん！？」

中「うるさい、バレるやろ！」

今日は二人。
前回と違うのは2人ともギターを持っていること。
観客は大勢いて2人の歌に魅了されていた。

ーー

間違っちゃいないよな
消えたくなった夜も逃げたくなった朝も
まぁまぁカッコいいんじゃない
泣きたくて泣けなくて
“お疲れ”と夕日がほら君は君で君なんだ

間違ってもいい
間違ってもいいんだ

ーー

あの時と同じ曲

中「間違っちゃいない…」

濵「淳太？」

重「『ありがとうございました！』」

重「次の曲はー乗り越しラブストーリーという曲です」

ーー

ガタンゴトン揺れる僕らは
出会い別れまた恋をして
ドンと構えた僕の切符

乗り越しラブストーリー

ーー

重「えー今日はこれで終わりたいと思います。またここでやるので是非来てください」

『今日はありがとうございました』

「Aちゃん！今日も最高でした！！」

『ありがとう〜』

終わってから片付けの間、周りにいたファンの人達と
仲良さそうに二人は話していた。

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