WEST SIDE STORY 赤 (ページ8)

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#あさごはんページ8

何も変わらないまま数日が経った。

「おい、おい！！」

『あれ、藤井くん？どうしたの』

藤「なんやその傷」

『え、あ…』

藤「誰にやられてん」

『ドジして、階段から転んじゃって…笑』

藤「ちょっとこい」

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連れてこられたのは保健室。
あいにく先生は不在。

2人きりの空間に少し緊張が走る。

藤「ほんまのこと教えて、誰にやられたん？」

『だから階段から…』

藤「階段から転んだだけでこんな所に傷なんか出来ひんやろ」

『打ちどころが悪かったのかな〜』

藤「もしかしてしげがやったとか違うよな？」

『それは違う！重岡くんは関係ない！』

藤「じゃあ誰や、俺に言われへんねやったら本人呼ぶで」

『それはダメ！！』

藤「じゃあ、教えて」

藤井くんの圧に負けて遂に話してしまった。

重岡くんに宣戦布告してから
いじめが始まって、日に日に過度になっていること。

藤「しげには本間に言わんでええの？」

『いいの、怒ってるんだから』

藤「しげが気になるのも分かるなぁ笑」

『何が』

藤「まぁ、ええわ！明日から俺も教室行ったるから俺のそばおり」

『え、でも…』

藤「そしたら重岡が本気で動き出すやろうから」

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翌日から本当に藤井くんは来た。
しかも登校から待ってくれていた。

何故私の登校道を知っているのか分からないけど、

藤「おはよう」

『おはよう』

藤「朝ごはん何食べた？」

『朝ごはん？今日はスムージー飲んできたけど』

藤「うわ、ええなぁ！俺久しぶりに食パン食べてん！いつも間に合わんから食べられへんねんけど笑」

『いつも一限いないのって寝坊？』

藤「まぁ、そんなとこ。」

『藤井くんって朝弱いんだね笑』

藤「俺の事、流星でええよ」

『周りの目がね…』

藤「そんなん俺らがおるねんから大丈夫や、守ったる」

この人は彼女でもない私を守るとか、
一緒にいてくれるとか。どれだけお人好しなのか

『じゃあ、流星くん！』

藤「おお、ええ感じ！」

小「流星〜おはよう！朝からおるとか雨降るんちゃん！」

藤「何言うとんねん！降らんわ！」

小「あれ、Aちゃんやん！なんで流星と一緒なん！？」

『たまたま、ね…笑』

小「うわぁ！！！ええなぁ！！！」

のんちゃんと会ってから周りの視線が
一気に気になったのは言うまでもない

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