WEST SIDE STORY 赤 (ページ7)

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#いじめページ7

次の日、あんなこと言ったもののまだ少し怖い。

靴箱を開けると大量のゴミが床に散らばった。

あぁ、いじめってこうやって始まるんだ。

クスクス周りで笑う連中。

「自業自得だよな、トップに逆らうから」

これも全部あいつ(重岡)の仕業なんだろうか。

でもあいつはこんな姑息な真似なんかしない。
正々堂々と啖呵切ってくる奴だ。、

上靴を履いた瞬間足の裏に痛みが走った。

『…いっ！』

画鋲か…

履けなくなった上靴をゴミ箱に入れて
貸し出し用のスリッパを使った。

このまま消えてしまいたい。
宣戦布告したのは私だけど…

西畑「Aおはよう！って上靴は？」

『あー、昨日汚しちゃって持って帰ったら持ってくるの忘れて…』

西畑「そっかー…Aが忘れ物するって初めてやな笑」

『ねぇ、大ちゃん』

西畑「ん？」

『委員会の仕事頼まれちゃって当分の間一緒に帰ったり出来ない、ごめんね』

西畑「えぇ！そんなん待ってるよ！」

『いつ終わるかも分かんないから先帰ってて』

西畑「そっかー…じゃあ、委員会終わったら一緒に帰ってな！」

『うん！ありがとう』

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教室に行くと既に重岡くんと神山くんはいた。
藤井くんとはあれから会ってない。

体育の時間、男女分かれての授業で
女子は体育館でバレー・男子は外でバスケ

女子からの攻撃も酷く、腕には痣が残っていた。

それからただ時間は過ぎていき、
お昼ご飯の時間となった。

トイレに行けば降りかかる水

「ざまぁみろwww」

「調子乗ってるからだよ！」

このもどかしい気持ちをどこにもぶつけることが出来ず、
そのまま午後の授業はトイレで過ごした。

皆が帰った頃に帰れば乾いてバレないよね。

濡れた制服を乾かすために非常階段に出ると
心地良いそよ風が吹き通っていた。

「あれ、なんで濡れてるん？」

『藤井くん…？』

藤「制服どうしたん？」

『いやぁ…掃除の時に転んでバケツをひっくり返しちゃって…笑』

藤「腕の痣もそんときに出来たん？」

『あー…と、これも気付かぬうちに多分…笑』

藤「なにそれ笑あほやん笑」

『このことは他の人には秘密ね！』

藤「はいはい。笑」

危なかったー…

こんな日が毎日続いた。きっと本人達は関係ない。
だっていじめは本人がいない間に全て起こる。
ただの嫌がらせ…

我慢しなきゃ、もう少し、もう少しの我慢。

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