#会いたい ページ47
あれから模試や大学の入試などで
Aと会える日が少なくなってきている。
重岡「あーあーあー」
藤「なんやねんうるさいな」
重「A不足や、会いたすぎる」
藤「連絡とってんねやろ？」
重「あいつ返事遅いねん。」
神「しげと違って忙しいんやろ笑」
藤「しげも大学合格したんやろ？じゃあ会いに行ったらいいやん」
重「でもさ、急に行って迷惑じゃない？」
藤「ほんまに好きやったら関係ないやろ」
重「そうか、そうやんな。うん、そう。会いに行こ」
そう決めてから時間が経つのは早く、
気づけば電車に揺られ神戸の街までやって来ていた。
重「まって、俺あいつん家知らんやん！」
すかさず淳太に電話を掛けた。
《もしもーし、淳太？》
〈なんやねん〉
《Aに会いに弾丸で神戸来たのに俺家知らんかってん。どうしたらええ？》
〈そんなん知ったこっちゃないわ！直接本人に電話せーや！〉
《そうや、その手があったか！》
〈なんやねん、ほんま〉
《淳太のくせに、ありがとう》
そしてまた、愛する彼女に電話をかける。
〈もしもし？〉
《俺、重岡。今神戸来てるねんけどさ、会えたりせん？》
〈ほんとに！？〉
《いま、三ノ宮？ってとこ来てんけど》
〈すぐに行きます！まだ駅にいる？〉
《阪急から来て、改札出たとこにおる》
〈今近くにいて、15分くらいで着くから待ってて！〉
《うん、ありがとう》
周りを見渡すと一軒の本屋を見つけた。
少しそこで時間を潰していると着いたとの連絡が来た。
『お待たせ』
「急にごめんな、なんか会いたくなって急に来てもうたわ」
『んーん、大丈夫！』
「学校終わって速攻来たから何も考えてないねんけど、どっか店入る？」
『実は重岡くんに会いたいって人たちがいて…さっきまで一緒にいて、呼んでこいって言われてるんだけど…いいかな？』
「え、誰それ？」
『友達なんだけど、嫌なら全然いいんだよ！でも、色々あったじゃん？だから話がしたいって言ってて…』
「ええよ、行ったるわ」
『ありがとう、重岡くん』
「そのさ、ええ加減重岡くん辞めへん？」
『いや、だってその恥ずかしいじゃん？』
「俺は大毅って呼んで欲しい」
『大毅くん、でもいいですか？』
「うん、ええよ////」
頬を赤くして言う君にまた俺は恋に落ちる。
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
