WEST SIDE STORY 赤 (ページ46)

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#帰り道ページ46

『今日は正門くん誘わなくて良かったの？』

小島「うん、話があるねん」

『なに？』

小島「勉強して帰る時に言うわ」

『気になるんだけど』

小島「それまで俺の事考えとき」

『どこでそんなセリフ覚えたの』

小島「かっこええやろ」

『全然』

小島「即答かよ！笑」

『笑』

それからいつも通り2人で勉強をしていた。

ーーー
ーー

小島「日落ちてきたしそろそろ帰るか」

『そうだね』

小島「大学推薦貰ったんやって？」

『うん』

小島「何でレベル落としたん？お前やったらまだ上でも推薦貰えたやろ？」

『んー？会いたい人がいるから』

小島「それって男？」

『うん』

小島「俺さ、Aのこと好きやねん…って言ったら困る？」

『えっと…それは友達として？』

小島「初めはただ誠也くんの従姉妹の可愛い妹って感じやったけど引っ越してきて関わってるうちに好きになっとった。」

『そんな風に思ってくれてたなんてちょっとびっくりした。』

小島「離れる前に告白せなあかんな思って、今日口実に連れてきてん。正門にはやめとけって止められてんけど」

『私ね、付き合ってる人がいるんだ』

小島「やっぱり？正門の感じからしてなんか察した」

『だからこじけんの気持ちには答えられない。だけど、これからも友達として仲良くしたい』

小島「ずっる」

『え？』

小島「ほんまずるいわ。大学もそいつがおるからやろ？」

『そうだね、』

小島「あんな怪我負わされたのに、挙げ句の果てに付き合うとか…」

『そうだよね…私も初めはめちゃくちゃ怖かった。なんでこんな人に目をつけられたんだろうって…でもね重岡くんは唯一、私がいた暗闇の世界に色を付けてくれたの。』

小島「いろ…？」

『そう、だから今何しても楽しいの。こじけんといるのも正門くんや、晶哉といるのも、バンドみて感動するのも全部彼のおかげ。』

小島「そんな奴に俺は勝てへんな…笑」

『勝ったら好きになってるよ笑』

小島「じゃあ、Aさん。これからも友達としてよろしくお願いします」

『よろしくね、こじけん』

それからアイスを買って少し寄り道をして帰ることにした。

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