#花火大会 ページ44
『遅れてごめん、お待たせしました… 』
重「っ/// 」
『今年は浴衣、挑戦してみました』
重「ええやん、可愛い//」
頬を赤くして言うもんだからこっちだって照れてしまう。
重「よし、はぐれんように手繋いどいたるわ」
『子どもじゃあるまいし』
重「子どもじゃないから手を繋ぐんやろ」
ほんとに最近の彼の言動に調子を狂わされてばっか。
遊園地の時も、同じこと言ってたな
重「絶対同じ大学行こな」
『私、推薦貰えたよ』
重「まじで」
『うん、勉強出来たのわすれた？笑』
重「そうや、お前学年1位やったんや」
『勉強ならいつでも教えてあげるよ？』
重「今必死に淳太に教えて貰っとるわ」
『先越されたか〜』
重「なぁ、」
『んー？』
重「いま、好きな人おるん？」
『またその話ー？』
重「いや、気になるやん。男友達出来てるし」
『いないって言ったら嘘になるかな』
重「は！それって、気になってるやつが好きになった感じ！」
『うん、そう』
重「それ、男友達？ 」
『どーだろうね』
重「その、告白せえへんの？」
『大学合格したらしようかな』
重「あかん」
『なんで？』
重「そりゃ、俺はお前が好きやから」
『うん、知ってる』
重「Aは俺の事どう思ってる？」
『好きだよ』
重「うん、友達としてやろ？」
『違うよ、私の好きな人』
重「うそやろ、？」
『ほんと』
重「いや、そんな訳…だってAには、西畑とかイケメンの男友達いっぱいおるねんで？俺なんか…」
『多分ね、重岡くんのピアノ聴いた時から惹かれてたんだと思う。重岡くんといると調子狂っちゃうんだよね…笑』
重「ほんまに言うてる？」
『ほんとだよ』
重「もう俺の前から急にいなくなったりしやん？」
『しないよ』
重「俺と付き合ってくれますか？」
『こちらこそ、よろしくお願いします』
その言葉と共に、空には大きな花火が上がった。
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
