#感謝 ページ38
神「あの、俺らからも…」
神/藤/西畑「本当にすみませんでした。」
「そんなかしこまらないで？あなたが西畑くんね？」
西畑「はい」
「あの子、今日とっても楽しみにしてたみたいで。久しぶりに友達に会えるって」
西畑「はい…」
「あの子から友達ってワード久しぶりに聞いたからつい嬉しくなって話を聞いたら塾から一緒でよく話も聞いてくれてたんだって？ほんとにありがとうね、」
西畑「僕はそんな…」
「そしてあなたが重岡くん？」
重「そうです。本当に巻き込んでしまいすみませんでした」
「そんな、頭下げないで。謝らないといけないのはこちらだから。貴方に会えたらいつか謝罪したいと思っていたの。」
重「そんな滅相もない」
「去年の花火大会、あなたでしょ？」
重「はい、多分そうです。」
「あの子泣きながら帰ってきて」
重「え、」
「言えなかったって。転校すること、好きって言って貰ったのに私は何も言い返せなくて、沢山助けてもらったのに、もう会えないのに感謝も何も伝えれなかったってずっと後悔してたのよ」
重「転校の理由聞いてもいいですか？」
「旦那がね、ちょっと気性が荒い人でね、Aに対して凄く厳しくて…」
重「それはあいつから聞いてました。それが原因で暗いとこや暴力とか苦手やって」
「夏休み前の終業式の日、初めてあの子に手を出したの。それも今日みたいな怪我が残るくらい。その反動であの子気を失って、直ぐに私の姉の家に逃げるように引っ越してそのまま弁護士通して離婚。だから色々急で…
あの子は学校辞めたくないから残りたいって言ってたんだけど、あの人に見つかったり、またあの子が苦しむようなことがあったら…っ思うとね転校が1番いいのかなって。 」
お母さんの話を聞いて全部繋がった。
連絡が取れなかったのも、あいつが元気なかったのも。
重「そんな大変なことがあったんですね」
「だからあの子のこと嫌いにならないであげて？」
重「嫌いになんか、」
「あの子、あなたに逢いたくて大阪の大学に行こうと頑張ってるのよ？あ、これは内緒ね」
末澤「え、そうなん？」
「大阪の大学に行きたいって言うから理由を聞いたらね、」
"会いたい人がいるの、会えるか分からないけど"
"不器用なくせにピアノが上手で優しいの"
"必ず助けてくれる私のヒーロー"
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
