#・ ページ35
『うるさいっ！早く、早くどうするか決めてよ。私を好きにしてこの人たちを逃がすか、何もせず4人を拉致したままにするか』
「ほんと面白いね、君誰に楯突いてるかわかってる？」
『っ、そんなの知るわけないでしょ！』
「ってめぇ、女だからってふざけんなよ」
ﾊﾟﾁﾝｯ!!
『っ、』
藤「Aっ！」
『っ、はぁ…っ、はぁ、大丈夫。大丈夫だから、こんなの怖くないんだから、絶対重岡くんが助けに来てくれるから』
「てめぇ、女だからって容赦しねーぞ」
それから何度殴られたかは覚えていない。
神「っ、やめろや」
なんでやねん、なんでそこまですんねん。
お前、震えとるやろ
『こんなん、痛くも何ともないんだからっ』
「もうここで脱がしましょーよ」
「そうだな、それが一番いい」
西畑「やめろー！、」
『…っ、』
「てめぇら、その汚い手離せや！！」
『重岡くんっ、』
神/藤「しげ！！」
重「てめぇ、よくもAに手出してくれたな」
「この気強い女、お前の女か？」
重「今は俺のじゃない、でもいつかは俺のもんにしたる」
「ふっ、じゃあ俺らに手を出したらこの女切りつける」
そう言って向けられたカッターナイフ
重「てめぇら、」
「それが嫌なら分かってるよな？」
重「A、俺がいいよって言うまで目つぶってて」
『っでも！』
重「ええから、絶対開けたらあかんで？」
そう言われて、目を瞑ると鈍い音がして
何が繰り広げられてるのか喧嘩をしたことがなくても
分かってしまう。
「こいつ、ほんまなんやねん」
神「しげ、ええからやり返せ！」
重「大事なもんはちゃんと守らなあかんねん」
「そんなにこの女が大事か」
そう言って、男に掴まれてる力が強くなる。
重「大事？そんな言葉では表されへんな」
・
・
・
「っ、しぶといな。」
そう言ってまた鈍い音がした瞬間、
迫ってくるパトカーのサイレンが聞こえてきた。
「っち、誰だ。警察呼んだのは」
重「んなの、知るかよ」
「おい、逃げるぞ」
そう言って、私を投げ捨て男たちはその場を去っていった。
神/藤「しげ！大丈夫か！」
西畑「A！」
恐る恐る目を開けてみると、
目の前には傷だらけの重岡くんがいた。
・
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
