#拉致 ページ34
神「転校にどんな理由あったんか知らんけど、お前が急におらんなったせいで、しげまた喧嘩始めて毎日傷つくって来とんねん。学校来ることも減ったし、どうしてくれんねん」
『それは、ごめん…』
神「どう、責任とってくれんの」
『それは……』
違うって分かってるのに、
なんだか昔のお父さんが重なってしまう。
怖い、この人めちゃくちゃ怖い、
藤「ほらほら、今日は仲良くカフェ行こって話やろ？」
西畑「大丈夫？」
私にだけ聞こえるくらい大きさで尋ねてきた。
『だ、いじょうぶ。』
西畑「震えてるで」
『大丈夫だから』
神「別に俺はカフェ行くつもりとかなかったし、こいつにどう落とし前付けんねん。って聞きたかっただけやし」
「お兄さんらよ、俺らにも落とし前つけてくれよ」
神「は？誰やねん」
「話はあとだ、こいつらまとめて連れて行け」
・
・
・
西畑「A、A」
『だ、いちゃん？ここどこ！？』
藤「俺ら拉致されたみたいやな」
神「……」
「やっと全員お目覚めか」
神「お前ら誰やねん」
「俺らはなちょいと重岡に用があってな」
「おまえらは重岡を呼び出すためのエサだよ」
神「しげが何したって言うねん」
「そりゃ、俺らの可愛い後輩を随分可愛がってくれたみたいだからなぁ」
藤「俺らはいい、せめて女の子だけでも逃がしたってくれや」
「女、いいじゃねぇか。よく見ると可愛い顔してんなぁ」
『…っ、』
気持ち悪い、なのに声がでない
「よく見るもこっちもいい体してんじゃねぇか」
西畑「てめぇら、Aに触んな！」
神「そいつは関係ないやろ」
「関係ないね、でも俺らの玩具には最適だ」
ベタベタと体に触れてくる
いやだ、気持ち悪い、
『っ、やめて』
「いいねぇ、そそるねぇ〜」
藤/神「「おい！やめろや！」」
「うるせーんだよ！」
そう男が怒鳴った瞬間鈍い音がした。
『流星くん！神山くん！』
「お前らがうるせーからだ」
『わたしがっ、』
「は？」
『私が人質になります。玩具でも何でも好きにしてもらっても構わない、だけどこの人達は逃がしてください』
西畑「何言うてんねん！」
「いい度胸してんねぇ、こんなにも震えてんのに」
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
