#はじめまして ページ32
『初めまして、大阪から転校してきた高梨Aです。よろしくお願いします』
小島「Aちゃん、よろしく〜」
先生のご好意で小島くんと正門くんとは同じクラスになった。
休み時間にはあっという間にクラスメイトに囲まれ困っていると
正門「ほらほら、Aちゃん困ってるんでちょっと離れたって」
小島「まっさん、何一人で紳士ぶってんねん！俺にもやらせろや！」
小島くんと正門くんのおかげでクラスに馴染むのも早かった。
小島「小島くんなんて硬いねん、こじけんでええよ！友達やねんから！」
そう言われて、こじけんと呼ぶようにもなり、
こじけんもAと呼ぶような関係になった。
正門「こじけんだけええな〜」
なんて言うもんやから正門くんも気づけば
呼び捨てで呼ぶようになっていた。
佐野「せーんぱい♡」
『あ、晶哉！』
佐野「先輩、今日も可愛いです！」
『あ、ありがとう』
リチャ「困ってるやろ」
佐野「えー、」
『リチャくん、ありがとう笑』
リチャ「末澤来たら怒られんぞ」
佐野くんとの距離も縮まり、名前で呼ぶようになったものの
ものすごく距離が近くて、時々困ってしまう時がある。
そんな時、いつも助けてくれるのがリチャくん。
初めてと言っても過言ではないほど
毎日のように帰りに寄り道して、遊んで帰ったり
勉強以外のことを満喫した。
それもこの人たちのおかげ。
時々、重岡くんのことを思い出すけど
もう後戻りは出来ない。
末澤「お前ら距離近いねん！」
佐野「えー」
リチャ「ほら言うたやろ、」
小島「Aの番犬も来たし、晶哉こっちおいで」
末澤「だれが番犬じゃ！」
誠也くんは私に甘々なのは変わらない。
だから、私がみんなと仲良くなってちょっと過保護になってる。
そんな楽しい毎日が続いて、気づけば受験生になっていた。
小島「Aは大学の志望校どーすんの？」
『んー、まだ迷ってる』
正門「大阪行くか悩んでるんやろ？」
『そう、だってこっちレベル高いし』
正門「誠也くんとこいかんの？」
『同じところ行ってみ？自由なんて言葉無くなるよ』
正門「確かに無くなりそうやな笑」
小島「まっさんはどこ行くん？ 」
正門「俺も大阪で悩んでるかな、特にやりたいこと見つかってないし」
『そーだよね…』
大阪に行ったら偶然でも重岡くんに会えるかな。なんて
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
