WEST SIDE STORY 赤 (ページ27)

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#カフェページ27

中「Aちゃんは、西畑とは仲良いって聞いてるけど、正門くんとも仲良いん？」

『仲良いと言いますか、親戚の友達でたまーにこっち来た時に会うくらいかな？』

正門「確かに、1番接点がないかもしれないですね笑」

西畑「それより、この2人は知ってんの？引越しのこと」

『ちょっ、大ちゃん、』

中「引越し？」

神「なんなん引越しって？」

神山くんの冷たい視線が胸に突き刺さる。

西畑「もしかして言ってなかったん？」

『ごめん、まだ言えてない』

正門「ほらあれちゃう？急やったし、Aちゃんも言いたくても言えないもどかしさあったんちゃう？」

神「それ、しげは知ってんの？」

『誰にも言えてない、です。』

神「そんな中途半端な気持ちでしげのこと振り回さんといて」

中「ちょ、神ちゃん！」

神「俺はあいつの親友やねん、あいつが今までどんな気持ちでトップ守って来たかも知らんくせに、急に現れてしげの気持ち振り回して、ええ加減にせぇや！」

『ごめんなさい…』

神「もう、ええわ！二度としげに近づかんといて」

そう言って自分の飲み物代の千円を机に置いて行ってしまった。

中「ごめんな、神ちゃんちょっと荒いところあるから…引越しの理由なんかあんの？」

『それは…』

西畑「本間のこと言うとった方がええ、俺言うていい？」

『(頷く)』

西畑「こいつの親気性荒いところあって、前々から手出されること度々あってんけどそれが今回エスカレートして夏休み前日に顔に傷作る程で兵庫の親戚の所に逃げる形で来てん。だからこのままこっちに転校して弁護士通して親も離婚するみたい。」

中「そんな大変なことがあったんや…なんも知らんのに、呑気にBBQとか誘ってごめんな」

『気分転換になったから嬉しかったです』

中「あいつ心配しとってん、一日？連絡取れへん日あったって。そしたらもう親戚の家行っとるしって…そういうことやってんな」

『このことは重岡くんには…』

中「言わんよ、でも最後の日の約束守ったって。あいつ花火大会楽しみにしてるねん、だからちゃんと行ったってな」

じゃあ、と言って彼もまた行ってしまった。

西畑「ごめん、言うたらあかんやつやったな」

『仕方ないよ、いつかは言わなきゃいけないことだったし。』

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