WEST SIDE STORY 赤 (ページ26)

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#夏の思い出ページ26

私の夏はあっという間に過ぎていった。

キャンプのあとは、誠也くんと海に行ったり
遠出のお出かけしたり、花火をしたり

もちろん重岡くんとの連絡も途切れることなく続いていた。

『誠也くんは？』

末ママ「今日は学校の集まりがあるみたいで朝から学校に行ったよ〜」

『そっか〜！ありがとう』

生徒会長やってるもんね。
誠也くんのいない日は大概暇してる。

家にいるのも億劫だから、たまには出かけよーっと
思ったのが運の尽き。

たまたま入ったカフェのテラスに見覚えのある2人がいた。

『大ちゃん？正門くん？』

「こんなとこで何してるん？」

「Aちゃんや！」

『久しぶり！』

西畑「久しぶりやな！元気しとった？」

『元気だよ！なんで大ちゃんがこっちに？』

西畑「神戸観光しよーって正門に誘われて」

『そっか、2人は幼なじみやったもんね笑』

正門「Aちゃんに会えたから来てよかったな！」

西畑「ほんまやで！もう会えんなる思ったし！」

大ちゃんには、電話でこっちに引っ越すことを伝えていた。
初めは驚いていたけど、それが私にとって1番いい環境なら
って受け入れてくれた。

正門「良かったら一緒にお茶しません？」

『是非！』

それから時間も忘れて、たわいもない話で盛り上がっていた。

「あれ、Aちゃん？」

「やっぱそうやんな！」

そしてまた1人、いや2人と会ってしまった。

『淳太くんに神山くん！』

中「神ちゃんとカフェ巡りしてたらたまたま見つけて声掛けてもうたわ笑」

『この間はバーベキューのお誘いありがとうございました！』

中「全然！楽しめたから良かったなぁ」

神「ところで、大吾の隣の人は…？」

「正門良規いいます、大吾の幼なじみで」

神「あ〜！てっきりしげが言うてた迎えに来た人思ったわ笑」

正「迎えに来た…？」

神「ごめん、ごめん、こっちの話」

正「Aちゃん、この間のバーベキューってこの人たちとやったんですか？」

『そーだよ？学校のお友達！クラスメイトの神山くんと先輩の淳太くん！あと他に5人と！』

正「それ、せーやくん知ってますか？」

『佐野くんに言わない方がいいって言われて言ってませんけど？』

正「言ってないなら大丈夫です。そのままでいて下さいね！」

神「俺らも一緒にお茶していー？」

正「構いませんよ！」

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