#重岡Side. ページ20
重岡Side.
テストが返却されてからあいつの様子がおかしい。
神ちゃんに聞いても変わりないって感じやし
なんか嫌な予感がするねんけど…
なんやねんこのモヤモヤ…
こういう時って案外、嫌なことは当たるんやったよな。
あいつとは連絡が取れないまま丸一日が経った。
朝もう一度連絡をしようとしたところ
丁度俺のメールに"既読"の文字がついてすかさず電話をする。
《もしもし》
こっちはめちゃくちゃ心配してたって言うのに
呑気にもしもし？ってなんやねん。
《ごめん、色々あって…》
色々ってなんやねん、
《昨日すぐ寝ちゃって、今も親戚の家に来てて連絡出来なかったの。》
そんな直ぐに親戚の家いかんでもええやんけ、
逆に連絡くらいよこせるやろ。
《うん、ごめん。》
でも、電話の声が元気なくて、逆に心配になる。
《何も無いよ》
電話越しにでも伝わる、大丈夫じゃないってこと。
《通知見てうんざりしてた笑》
こいつ、人の心配を…
《頼んでないですよーだ笑》
〈お前次会ったら覚えとけよ〉
《なんの事〜》
でもちょっとは元気なんかな？なんて思ったり。
〈せや、お前親戚の家おるいうたな？〉
《うん》
〈兵庫言うてたやろ？〉
《そうだけど》
〈そっちに淳太の別荘あるねん。そこでBBQするから絶対来いよ。来週の火曜日、時間はまた連絡するから！次無視したら本気で覚えとけよ〉
《それは強制なの？》
強制じゃなかったら来やんってこと？
《のんちゃんも来るんだ、それは楽しみだね》
なんで小瀧がおったら楽しみやねん。
あいつほんまに小瀧のことが好きなんか…？
〈俺もおるからな〉
《はいはい、楽しみにしてるね笑》
とりあえず連絡ついたし、それで一安心。
それより淳太に連絡してバーベキューの段取りしてもらわな。
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
