WEST SIDE STORY 赤 (ページ14)

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#放課後ページ14

重「おはよう」

翌日の朝、いつも流星くんがいた場所に
何故か重岡くんがいた。

『おはよう、どうして重岡くんが？』

重「迎えに来なまた学校サボるやろ」

『今日はちゃんと行きます』

重「ふーん」

聞いといて興味なさげな感じ。
なんなの、ほんと。

重「帰りも送ってくから」

『ごめん、帰りは寄る所あって…』

重「はぁ？どこやねん」

『図書館』

重「何しに」

『勉強だけど…』

重「そんな勉強ばっかおもろいか？」

『だって、もうすぐテストあるし』

重「そんなん普通に授業受けてたらええねん」

『私はダメなの』

重「あー、そっか。」

前にあの男が言ってた言葉を思い出す。
こいつの家、厳しかったんやっけ？

重「じゃあ俺も行く」

『え…？』

重「別にええやろ。なんかあってもあかんし、お前は俺に守られとけ」

『なんでそんなに上からなの』

重「ええやん、お前も俺の事守ってくれるんやろ？」

『それ強制じゃん』

重「俺のダチもええやつばっかやから、みんな守らなあかん、大切な仲間や。お前もその一員になってん。」

この人がこの学校のトップに立てる意味が
少し分かった気がした。

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放課後、何だか有り得ないことが起きている。

私の横にはいつも通り大ちゃんがいて、目の前には、重岡くん。
その横には流星くんに神山くん。

なんでこんなことになってるの…

藤「こんなん分からんて」

神「流星解く気ないやろ」

重「なんでお前らがおんねん」

藤「大吾が行く言うから、じゃあ、俺らも〜って」

重「ほんま意味わからんねんけど」

西畑「しー！うるさくしてたら出されるで！(小声)」

重「なんでこんな場所やねん」

結局文句を言いながらも遅くまで残ってくれたのは
重岡くんの優しさ。

案外、悪い人じゃないのかも知れない。

こんな日が数日続いた。

重岡くんといると毎日が新鮮で
楽しいって思える日が沢山増えて
気づけば重岡くんの事ばかり考えるようになっていた。

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