WEST SIDE STORY 赤 (ページ13)

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#約束するページ13

小瀧の言う公園に来ると
本当にAの姿があった。

重「おい！」

『え、なんで！？』

重「お前、小瀧とデートするんか！？」

『なんでのんちゃん？』

重「小瀧がお前と会ったって」

『挨拶はしたけど遅刻するって走って学校行ったよ？』

重「は？」

『てか、なんで授業は！？』

重「お前が返事せんからやろ！」

『だって…』

重「俺の事無視した罰な、今日一日俺に付き合え」

『え、』

重「ほら行くぞ！」

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『ゆうえんち…？』

重「来たことないやろ」

『うん、初めてきた』

重「よし、はぐれんように手繋いどいたるわ」

『子どもじゃあるまいし』

重「子どもじゃないから手を繋ぐんやろ」

『なにそれ笑』

重「やっと笑ったな！よし行くで〜！！」

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『絶対嫌だ！！』

重「おもろいって！」

『だって暗いもん！！』

何をこんなに揉めてるかと言うと、
お化け屋敷に入るか入らないで揉めていた。

重「俺が守っといたるから」

『絶対うそ！置いていくじゃん！』

重「置いて行かん！絶対！約束する！」

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『もうほんと無理…』

重「ごめんやん、あんなビビると思わんやん笑」

『絶対楽しんでるでしょ』

重「だって楽しいやん」

『もう絶対重岡くんとは遊園地来ない』

重「じゃあさ、明るかったら狭くてもいける？」

『明るいなら…』

重「よし、じゃあ次行こ」

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『なんで観覧車なの』

重「遊園地の醍醐味やろ！」

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何だか気まづい雰囲気が2人を包み込む。

先に口を開いたのは彼だった。

重「まだ俺の事怖いか？」

『んー…たまに？』

重「なんやそれ」

『だって重岡くん、優しくなったり突き放されたりよく分かんないんもん』

重「じゃあさ、約束する。お前の前で…いや、二度と喧嘩とか暴力せんから、流星なんかに頼んな。何かあったら俺を頼れ、俺のそばにおってくれ」

『それって…どういう意味の…？』

重「特に理由なんてあらへんわ！俺が1番にお前のこと目付けたのに他のやつの所に行くとか許されへんねん」

『じゃあ私…お前じゃない』

重「はっ？」

『助けに来てくれた時、名前で呼んでくれたの嬉しかった。』

重「わかった、Aって呼ぶからお前も俺の事…」

『重岡くんでしょ？』

重「まぁ、ええわ」

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