WEST SIDE STORY 赤 (ページ12)

今日:29 hit、昨日:52 hit、合計:15,524 hit

#過去のトラウマページ12

次の日、家から出たものの怖くてまだ学校に行けずにいた。

思い出すとまだ震えが止まらない。
それと同時にあの日の記憶が蘇る。

・
・
・

重「神ちゃん頼むわ」

神「そういうことなら任せとき！」

藤「A来うへんな〜」

神「連絡してみたら？」

藤「俺、連絡先知らんねん」

神「えぇ！じゃあしげ！」

重「なんで俺がしなあかんねん」

神「だって、しげしか知らんって」

重「あの大吾っちゅう男なら知ってるやろ」

藤「そうや、昨日な大吾から聞いてんけどA過去に同じようなトラウマがあるらしいねん」

重「トラウマ？」

藤「父親が厳しくて、何かある度によく押し入れに閉じ込められたことあってんて。それから暗いとこが苦手になったって。そん時に助け求めるのにドア叩いてたら押し入れに入ってたもので怪我したらしくて、それから血とかも無理でその影響で喧嘩とかも苦手らしい」

重「………」

だからあいつ俺を見る時、あんなに震えて…

藤「暴力とかそんなんは無かったけど、教育方針が厳しい家庭で常に成績トップじゃないと許されんくて、自分犠牲にして友達も捨てて生きてきたらしいよ。大吾はたまたま塾で知り合ったから親には関係バレてないらしいけど」

神「連絡してあげたら？」

重「わかった。」

どこいてる?

すぐに既読が付いたものの返信はない。

話がしたい。
今どこか教えて

命令や。
どこか教えろ。

一向に返信の来る様子は無い。

重「絶望やわ」

神「だから素直になれ言うたのに」

ﾋﾟｺﾝｯ

返事が来たと思いすぐに読むと、小瀧からだった。

小瀧しげ、やっほ〜
遅刻したらAちゃんに会ってん!いいやろ〜
このままデートさせてもらうわ♡
学生らしく公園デート!羨ましいやろ〜

重「はぁぁ！？」

藤「望やん」

重「っち、ちょっと行ってくるわ」

・