シェアハウス紫 (ページ4)

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『行く宛てもなくここに来たって感じですね、』

濵「大変やってんな…神ちゃんは知ってんの？」

『今日出勤して知ると思います』

濵「そっか〜、じゃあ今日さ俺と一緒に出かけよーや」

『せっかくの休みなのにですか？』

濵「息抜きできる場所知ってるねん」

『息抜き？』

濵「ちょっと忍耐力いるねんけどな笑」

『どこですかそれ？』

濵「行ってからのお楽しみ！俺今から用意するから4時に出発しよか！それまでちょっとでも寝とき〜！服装はジャージでええからな！」

そう濵ちゃんに言われ少しだけ仮眠を取った。

朝4時よりも少し早く起きてメイクだけ軽くして
指定されたジャージを着てリビングへ向かった。

桐「おはよう〜」

『桐山さんおはようございます、早起きですね』

桐「何かな癖になってもうて笑」

『羨ましいです笑』

桐「濵ちゃんと出かけるんやってな？あいつ嬉しそうに準備してたわ笑」

濵「Aちゃんお待たせ〜」

『え、釣りですか？』

濵「そうそう！本当は川に行きたかったんやけど、照史が海行って釣ってきてくれたら捌いたる言うから場所変更や！」

桐「大物待ってんで〜！」

濵「俺期待されると釣れへんからなぁ笑」

桐「せめて人数分釣ってきてな」

濵「Aちゃん行こか！」

桐「行ってらっしゃい」

『いってきます！』

誰かに見送られるなんて何時ぶりだろうか…

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濵「着くまで寝ててええで〜」

『いやいや、運転までして頂いてるのに…』

濵「そんなん気にせーへよ笑」

『釣り好きなんですか？』

濵「めちゃくちゃ好き！休みある度に琵琶湖まで行くくらい好き！」

『今ので充分伝わりました笑』

濵「Aちゃんは趣味とかないん？」

『あいにく、無いですね』

濵「一緒に釣りを趣味にしよ〜！笑」

『なんでそんなに優しいんですか？』

濵「俺な、おばあちゃんっ子でばあちゃんに優しい人になりって言われたんがきっかけかな？」

『なんか素敵ですね』

濵「そうそう、タメでええよ」

『歳上ですし、』

濵「そんなとこええねん、気にせんで！神ちゃんに続く真面目さんやな〜笑」

『…』

濵「距離感じるやん？タメでお願いします！」

『いいんですか？』

濵「そんな遠慮いらんて！お願いやわ〜」

ずっとニコニコしてる濵ちゃんを見て
本当にやさしいひとだと実感した。

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