シェアハウス紫 (ページ12)

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お買い物ページ12

あれから毎日のようにシフトに入って
何気ない日々を過ごしていた。

シェアハウスのメンバーもそこそこ仲良くなって
みんなあだ名で呼んだりタメで話すようにもなった。

はっすんおはよ〜
最強な助っ人来たから今日は休み〜!
そろそろ疲れてきた頃やろ?
なんも気にせんとゆっくりするんやで〜👍
写真を送信しました

なーんだ、丈じゃん。
“ありがとう、よろしくね！”
そう返事をするともう一度目を閉じた。

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次に目覚めたのは昼下がり

「あれ、サボり？」

人聞きの悪い。
そんなことを思ったのは一瞬で目の前にはイケメンがいた。

『流星くん』

流星くんは仕事が忙しくてあんまり話す機会も
無かったからちょっと新鮮

藤「休みなん？」

『休んでいいって言われたから休みになったの』

藤「ふーん、俺も今日オフやねん」

『そうなんだ』

藤「久しぶりに買い物行こかな思ってんねんけど自分も一緒に行く？」

『いやいや、流星くんアイドルでしょ？見つかったら大騒ぎになる』

藤「そんなん変装してれば分からんて」

『いやでも…』

藤「ええからはよ行くで」

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半ば強制的に連れられて近くの大型ショッピングモールにやってきた。
ちなみに流星くんの車の運転で。

聞いた話によるとしげ以外は近くに駐車場を借りているらしい。
しげは車を持たない主義らしい。

藤「迷子なったら困るから手繋いどいて」

『え、ちょ…//』

有無も言わさず繋いでくる流星くんは
ほんとに存在からしてイケメンに見える。

マスクにメガネ、そして帽子。
ご時世的にも同じような人は山ほどいる
だけど、それよりも存在感は漂っていた。

藤「みてみて、これ可愛くない？」

『イヤリング？』

藤「A、耳開けてないやろ？」

『開けてないけど』

藤「こんなんめっちゃ似合うで」

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それから何時間だろう。
たかが地元のショッピングモールで長時間も滞在したの

藤「そろそろ帰ろか、今日は神ちゃん早い言うてたし」

『そういえば、今日は先輩の手料理の日でしたね！』

藤「神ちゃんの事いつまで先輩言うてるん」

『私にとっては大事な先輩なんです〜』

藤「はいはい、そうですか」

『先輩は本当に凄いんですから！』

藤「わかった、わかった」

「Aさん？」

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