残り者。【忍たま】

神様のあみだくじ。 ページ10

夢主サイド

＿＿＿＿人生は選ぶことで成り立っている。

人生って、一体誰が決めているんだろう。神様？自分？その時の環境？

私は最終的には自分で決めていると思う。

神様が一人一人にあみだくじのような選択を人間にあげて、その結果は十人十色。

きっかけを神様が作って、最後に人間が自分の人生を創る。

でも、時々そのあみだくじはあべこべになってしまうんだ。

人間の数は私達の想像をはるかに越えるからね。

何億年、何百億年と使われてきたそのあみだくじはいつか壊れてしまう。

だから稀に、『生きる』選択をした人が怨念をもって死ぬこともある。

『死ぬ』という選択をした人が辛い気持ちを抱えながら生きていくこともある。

あみだくじは理不尽だ。

今、この時も『あみだくじ』は動いている。

休むこともなく、止まることもない。

人間だってそうだ。何時だって何かをしている＿＿＿しなくてはならない。

貴女がここで、私のこの気持ちをどうとらえるかも、『あみだくじ』で決まってしまう。



誰かが誰かに問い掛けた。

＿＿＿つまらないと思わないかい？

＿＿＿＿何が？

＿＿＿この世の全てがだよ。

＿＿＿＿別に。どうでも良いよ。

＿＿＿そうかい。まあ、人生のほとんどなんてどうでも良いことだらけだけどさ。

＿＿＿でも、『あみだくじ』で全てが決まるって、何だか悲しくならないかい？

そして、誰かは消えた。消え失せた。

残った誰かは言った。

＿＿＿＿じゃあ、私が『残り者』になったのも、神様が作った『あみだくじ』のせいなの？

＿＿＿＿人間は全て、誰かの、何かのせいにするの？

ねえ。可笑しいよね。

＿＿＿＿神様は誰かのせいで崇められるようになったの？

雲の上の存在になったの？

＿＿＿＿一人が誰かのせいにしちゃったら、皆はどうなるの？

誰かのせいにしたがるの？

＿＿＿＿自分が責任を取るのが嫌だから？



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A『君も、私も、貴女も、貴方も、僕も、俺も、神様も。誰かのせいにしたがる。』

作者から→←分からない事だらけ。

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