残り者。【忍たま】

囚われの。 ページ23

私は囚われたもの(壊れたモノ)が好きだ。



例えば猛獣とか、蝶とか、植物とか。



一生出られない、出ることができない檻に入れられた、



哀れで惨めな獣達。




一生監視されて、観察されて、




自由を知らない昆虫達。





誰かの手に触れられ、自由に育つことができない、




心を閉ざした植物達。



他にも、囚われているものはたくさんある。



例えば恐怖、不安、絶望に囚われた人とか。




ほらほら、今にも私に殴りかかってきそうな人たちが、いっぱいだ。




ほらほら、私に怯えて上級生の影に隠れた子が、いっぱいだ。




ほらほら、だぁれも私のそばにいない。





だって、私は残り物だもの。





残って当然、余って当然。





悪役で当然、傷をつけられて当然。





暴言をはけられて当然、教科書をぐちゃぐちゃにされて当然。



墨をかけられて当然、御飯がなくて当然。




クナイを首に当てられて当然、誰も味方がいなくて当然。




辛くて当然、泣きたくて当然。



嗤われて当然、怯えられて当然。



あのこはひろいんで、私は残り物。





私はあのこを、刺したから。




あのこは、私を騙したから。




私はあのこを、刺したから。





私はあのこに、なりたかったから。




みんなは、あの子の味方だから。




当たり前だ。(辛いよ)




だって、私は残り物だから。




嗚呼、この人生で私は、何回残り者(残り物)だから、と言っただろうか？

嗚呼、わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない



私は……一体どうしたいんだろうか？？








惨めにいきればいいのか。







ねぇ、教えてよ。






哀れな人生を送ればいいのか。







知ってるんでしょ。






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今回、短めで申し訳ないです……。

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