残り者。【忍たま】

知らない、知らない、分からない。 ページ15

夢主サイド

八「……。動物達が、殺されていたんです。




先輩が、




殺したんですか。」


動物達が、、殺されていた？？
しかも、それが私が殺したって？？

私がそんなことするはずない。することができない。


私に、、、そんな資格はないのだから。

できるはずが、、ない。

心「……言い逃れ出来ませんよ？先輩！
















だって、私が先輩が動物を殺してるところ見たんですもん！！」

やってもないのに、、私が動物を殺してるところを見た？
意味が分からない。私はやっていないのに。
彼女の空想の話なんじゃないだろうか？？

心「先輩……動物を殺すとき……笑ってましたよね……？



それって、命を踏みつけにしてるってことですよね！



先輩って、そんな人だったんですね！幻滅しました！」

孫兵「〜〜！ｯｯそうですよ！花残先輩！幻滅しました！
貴女は、まともな方だと思ってたのに！！」

孫兵を筆頭に次々と、
虎若、一平、孫次郎、三治郎の順に私を睨み、叫んだ。

そして、こう言った。

「幻滅した」と。


幻滅……？

げんめつ、ゲンメツ、ｹﾞﾝﾒﾂ、幻滅……。

前にも、こんな風に複数の人間から、「幻滅した」って言われたことがあったような……？


あぁ、そうだ。私が『余り者』になった日のことだ。
一人の先生が、言ったとたん、皆私を睨み、「幻滅した」と言った。



と、いうことは。

私が動物を殺したと言えば、私は『残り者』になれる……？
もっと、もっと、認めて貰える？？

私が『残り者』として、一人遊びをすれば、するほど、周囲の目は冷たくなって、周囲から人がいなくなればなるほど、『残り者』だと認められている気がした。




だから、




A『私が、、、殺った。』

A以外「ｯｯｯ！！！！」

下級生は怯え、腰を抜かした。

孫兵は静かに、泣き出した。

竹谷は信じられないと言う顔で、怯えている心の前に立った。


八「……え？な、な、何故ですか？……どうして、、、こ、殺し……た、んですか？」

どうして、殺した、と言われても。
分からない。
＿＿＿でも、動物達を殺したことは“事実だ”。＿＿＿

＿＿私が殺したんだ。＿＿


＿理由は分からなくていいや。＿

そうだ。理由“なんて”要らないんだ。

＿＿知らなかったら、そのままでいいじゃないか。＿＿

うん。簡単なことだ。

A『知らない、知らない、分からない。』

でも、

A『私たちがいつか死ぬように、動物達だって死ぬでしょ？』

違う、違う、そんな存在。→←疑い。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す