双子ちゃんの一年間 Part2

〜４月２３日（土）〜 ページ42

侑李さいど。





昨日の記憶はあいまいだけど、朝起きると雄也くんの部屋にいた。


雄「侑李、起きた？すっきりした？」


んー。目があかない。


まぶたが重い。

侑「目開けずらいかも。」


雄「昨日いっぱい泣いたもんな。抱っこしてあげるから、下行こうか。」



下に降りると、ご飯のいい匂い。



目の上には、冷たいタオルが置かれた。

涼「侑李。涼介だけど、どう？大丈夫？」


侑「うん。大丈夫。心配かけてごめんね。」



みんなたくさん心配してくれて、ちゃんと涼介と平等に愛してくれてるんだなぁ、


って実感する。


雄「あ、やべ。忘れてた。侑李上行くぞー。」



突然なんだろう。



僕は言われるがまま、抱っこされて部屋に戻った。




雄「侑李ベットに座ってくれる？」



僕は言われた通りベットに腰掛ける。





雄「侑李はい。宏太から手紙のお返事来てるよ。朝渡せばよかったのに、忘れてた。」



お返事もう書いてくれたの…？



僕は黙々と手紙を読み始めた。



(以下手紙)


侑李へ

侑李、さみしい思いをさせてしまってごめんね。

涼介と慧が入院することになって、１番甘えん坊の侑李に

無理をさせちゃったね。本当にごめんなさい。

侑李からのお手紙すごくうれしかったよ。大事にするね。

最後に、侑李も涼介も同じくらい大好きだよ。

by.宏太






すっごくきれいな字。


僕の事をほんとに大事に思ってくれてるのがよくわかる優しい内容。


侑「宏太くんありがとう。」


そう呟いた。






そしてお手紙をしまって雄也くんとリビングに降りた。

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