8話。 ページ9
ゆらゆら、ゆらゆら。
何かに誘導されているようなそんな感覚…。
____
響き渡る大きな、大きな声で私は意識を覚ました。
誰?……どこ?
「早く…。早く…‼」
さっきの声だ。
美しい女性が切羽詰まった顔をして私を見ている。
綺麗な、目……。
汚れていた水を浄化したような…少し
遠い昔に見た何かに似ている…。
____
彼女は悲しそうな声でこう言った。
「A。早く逃げなさい…。
何処でもいい……
はるか遠くまで…。
どんな手段でもいい………。
早く…
早くこの世界から逃げなさい__
貴方が…消え去る前に…。」
______
ゆらゆら、ゆらゆら。
さっきと同じ感覚…。
「おや、あなたは…。」
今度は男性だ。
濁った目…。
「逃げるのですか。現実に立ち向かわず…。」
…え?
「ゲームをしましょうか。」
ゲーム?
「ええ、ゲームです。まず、最初の選択肢は2つあります。」
「逃げるか、立ち向かうか。」
▽逃げる
立ち向かう
…。
逃げる
▽立ち向かう
…。
▼逃げる
立ち向かう
「逃げるのですか。わかりました。」
なにがわかったの…。
「いえ、何でも…。このダンジョンからは強制で
_______
「最後にこのダンジョンに人が訪れたのは、もう一世紀前になります。」
このゲームがプレイされたのも一世紀ぶり、と言うこと…?
「ご明察。 出来たばかりは1日に2、3人は来ました。」
クリア出来た人は?
「未だに誰一人とてクリア出来ていません。」
何故……。
「このダンジョンは心をうつす鏡ですから。」
クリアできない…。
……。
つまりいい意味ではない、ということ…。
他人に対する負の部分だけがうつる…?
「そうです。」
それはあなたがやっているの?
「ええ。」
…。
………ここは心をうつす…つまり考えていることも筒抜け?
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plant* - rinne*さん» はいっ、読ませていただきます!!更新待ってます! (2016年3月2日 14時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)
rinne*(プロフ) - plant*さん» ありがとうございます!残りの二人の文才がすごすぎたんです笑ほんとにありがとうございます!こ、これからも読んでくださると嬉しいです…!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: ffba06a939 (このIDを非表示/違反報告)
plant* - すごく面白いです! 描写?とかいろいろ細かくて…! 話に引き込まれました!更新頑張って下さい!!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛音、瀬戸有菜、ウサラギ* | 作成日時:2016年2月2日 13時