検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:5,003 hit

1話。 ページ2

Aside



私が生活に違和感を感じ始めたのは2年前。


ある朝起きたら

全て、左右が反転していた。



『…は?なにこれ意味わかんない。』


いつも言わない独り言さえ、今日は口を飛び出した。



部屋の位置、ドア、ベッド…。



時計や文字も。



まるで、鏡の中みたいな。



自分の部屋なのにそうじゃないみたい…。



私は自分の部屋を飛び出して



両親が居るであろう、リビングへと向かった。



______


母「あら、今日は寝坊気味なのね。おはよう、A。」



今からご飯食べても学校は間に合うわよ、ってお母さん。



でも案の定、左右が反転してた。



お母さんの顔のほくろの位置や、好きなマスコットでさえ左右が反転してる。
普段見慣れた顔なのに何故か少しだけ違う顔をしていた。


『おはよう、お母さん!なんだか目覚め悪くって…。』




沈んだ気分とは裏腹に私の態度は



無駄に明るく、



悲しいくらいに



【私】でしかなかった。


______


『行ってきます。』



家だけだと信じたかった。




…信じたかった。




____



玄関のドアを開けてでたら、



家の外も変わっていた…。


『…ここは、本当に私が住んでいるところ?』


登校する気にもなれなかったし、道も全部真逆だけど


思い切って学校へと向かった。



____




マイ「おはよう、A!」


学校の下駄箱で親友のマイと会った。


だけど、そのマイはいつもと違う方に


サイドテールが結わいてあった。



『お、おはよ……!!』



マイ「おはよう…?どうかした?」


いつもはここで『おはよう、マイ!』


とか、明るく言って返しているので


マイもマイで私に違和感を感じたのだろう。



あはは、と笑ってごまかしながら



私はこの不可思議な生活の一歩を踏み出した。

2話。→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:反転 , 共同 , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

plant* - rinne*さん» はいっ、読ませていただきます!!更新待ってます! (2016年3月2日 14時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)
rinne*(プロフ) - plant*さん» ありがとうございます!残りの二人の文才がすごすぎたんです笑ほんとにありがとうございます!こ、これからも読んでくださると嬉しいです…!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: ffba06a939 (このIDを非表示/違反報告)
plant* - すごく面白いです! 描写?とかいろいろ細かくて…! 話に引き込まれました!更新頑張って下さい!!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:凛音、瀬戸有菜、ウサラギ* | 作成日時:2016年2月2日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。