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「ぷーも悪くないよ。ちょっと体ビックリしちゃただけ」


「んーん。…ちが、」


「だからたっちゃんと約束しよ?体辛い時、遠慮しないこと。迷惑なんかじゃないから。そういう時はうーんと甘えて欲しいな」


これ以上、ぷーが自分を否定しないように俺からお願いした。ぷーは涙を零しながら「ぅん…」と、小さく頷く。



「んー!さすが俺の妹!!いい子だ!」


頭を撫でてやるとちょっとだけ表情が柔らかくなった気がする。




「たっちゃ…、」



「ん?どした?」



「さっそく…あまえて、いい…?」



「うん。いーよ」



「アイス、食べたい…、コンビニで売ってる、いつものバニラのやつ」



「分かった。ぷーの好きなやつな。買ってくる」



「あ、あと……」



「うん?」



「はちみつ、いっぱい、かけて、ほしい…」



「OK!OK!今買ってくるから大人しく寝てろよ〜」



「ぅん……」



ギリギリ聞き取れるくらいの声で返事をして、ゆっくりと目を閉じた。ちょっと苦しそうだけど寝息が聞こえてきて一安心する。




「辰哉ぁー」


部屋の外から小声でAが名前を呼んだ。ぷーを起こさないように俺はそっと部屋を出る。



「おう、美寿の調子どう?」



「今ね、寝たとこ。熱も下がってきた。真桜は?大丈夫?ちょっと苦しくなっちゃった?」



「うん。風邪もこじらせてて、急に発作来たからびっくりしたみたいだけど…今、寝れたみたい」


良かったと、肩を撫で下ろし、ホッとした様な表情を見せる。真桜が倒れた時に慌てて行って、そのまま美寿を任せっきりだったから心配かけてしまった。



「いやぁ、辰哉いてほんと助かったよ。仕事で抜けらんなかったからさ…マジでありがとう」



「いいって、いいって!可愛いお姫様達を守るのもお兄ちゃんのお仕事です」



お互いに拳と拳を軽くぶつけ合う。今回は俺の方がお礼を言われたけど俺がAに助けもらうことだってもちろんある。

自分で言うのもなんだけどこういう時の双子ってマジで連携プレーがすげぇ。



「そういう所は、頼もしいよね…」



「あれ?他は?!」



「冗談だよ」と、Aは小さく笑った。涼太が夕食を取り分けてくれていたらしいく、早く食べようと、声かけてくれる。


だけど俺はまだやることがあんだなぁ。

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作者名:ハナ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年11月8日 22時

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