※なんで、どうして ページ28
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※弱くてもいいじゃんの世界線
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照side
翔太と亮平の荷物を取りに行くため、俺と姉ちゃんは一旦家に帰ることにした。
「ただいま〜…」
家に帰ると兄弟達が俺たち2人に駆け寄ってくる。亮平と翔太は大丈夫なのかと心配そうに聞いてきた。
「大丈夫。2人とも命に別状はないって」
「そーそー！翔太なんかね、頭殴られてたのにぴんぴんしてたから！！」
姉ちゃんが明るく答えるとみんなほっとした表情を浮かべる。特に蓮や真桜なんかは、亮平に懐いてるから凄く心配していたみたい。
「おかえり、2人とも」
「あー…辰哉。帰ってたんだ」
「メール見て、飛んで帰ってきたわ！2人とも無事…なんだよな？」
「うん、亮平は寝てたけど翔太はピンピンしてたわ。こっちが呆れちゃうくらい」
「ね？」と同意を求められ、俺は同じく頷いた。石で頭殴られたのにあんなにピンピンしてたのはある意味すげぇ。
「2人とも入院すんの？」
「念の為ね、翔太なんかは頭打ってるから2、3日は確実。亮平もそのくらいかな」
「そっか、そっか。じゃ荷物まとめないとだよな…。あー、じゃあさ照、悪いんだけど2人分やって貰っていい？」
「え、俺？いいけど別に…」
「は？ちょ、私もやるって…」
「いーから、いーから。さっき病院から電話あってさ、なんとか書類の手続き？しなきゃいけないんだよ、そーいうの俺一人じゃ無理じゃん？」
「手伝って」っていつものおちゃらけた感じで頼まれる。姉ちゃんも渋々返事をして、その資料とやらを取りに辰兄の部屋へと向かった。
……てか、辰兄いつそんな電話もらったんだ？
＊
Aside
「変な嘘までついて、なんの用なんだよ」
「ありゃ！もしかしてバレてた？」
バレバレだわと少し強めの口調で返すとベットの上に座るように促される。仕方なく辰哉の隣に座ると顔をのぞき込まれた。
「何？何よ」
「ん？いやー、大丈夫かなと思って」
「何がよ笑 あー2人のことなら大丈夫ってさっちも」
「ちーがーう。Aがだよ」
「……私？」
「そう」と、目を細め、微笑みながら答える。なんで私なのかと辰哉に聞くと酷い顔してたからさ！って答えながら私の背中に手を当てて答えた。
「……私、そんな酷い顔してた？」
「なんとなく。そんな感じした。2人があーいうことになって、自分責めてないかなぁって。俺がそう思っただけ」
「なんなの、辰哉の癖に」
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