☃️ ページ41
＊*＊*
真桜side
よし、じゃとりあえずしっかり水気を取って…。あー先にお湯沸かしておいた方がいいか…。
「ねぇねぇおかえり！！」
「んー、ただいまー。ぷぷ」
バタバタと準備をしているとリビングの方で大兄と遊んでいたぷぷが可愛い効果音と一緒にキッチンまでやってきた。
「ねぇねぇ、なにしてるのー？」
「んー？お菓子作り」
「おかし！！ぷぷもおてつだい、したい！！」
「え〜じゃぁ…ねぇねぇがチョコレート溶かすからマスカットをここに入れてください」
「ますこっとお！！」
「マスカットね笑 」
「ますこっとたべたい！！」
「え〜…涼にぃ！」
「ん？どうした？」
「ぷぷがマスカット食べたいらしいんだけど食べさせていい？」
「うん。いいよ。ご飯前だからあんまり食べすぎないようにね」
「わかった〜」
二三粒取ってそれを小皿に乗っけて渡した。大兄だけないのもちょっと寂しいだろうからぷぷよりも少し多くとって、小皿に乗っける。
「ぷぷ、大兄にも持って行ってあげて」
「うん！わかった！！だいちゃーん！！！」
「あ！走らない！転ぶよ！」
「はーい」と可愛く返事をして大兄の所へと帰っていった。
………あれ？お手伝いは？笑
＊
涼太side
姉さんたちも帰ってきて今日は久しぶりに家族全員での夕ご飯。
「この唐揚げうっま！！！！涼太っ！これ今度教えて！」
「うん、いいよ。簡単だから姉さんならすぐ出来ると思う」
「ねぇー！辰兄！それ俺のやつ！」
「あ、ごめんっ！まちがえてとっちった！」
「照、俺のあげるから！機嫌直せ！」
「…さんきゅ、大兄」
「りょーくん！おしょーゆほしい！」
「うん、今とるから待ってね〜」
「ん、ぷぷ。ご飯粒ついてるぞ」
「しょっくん！とって〜！ん！」
「ちょ、あざとっ！お前 笑」
「ちょっと蓮にぃ、食べ過ぎじゃない？」
「育ち盛りなの俺は」
………とまぁ、10人集まるとこんな感じでかなり賑やか。ほんと、ご近所さんが居なくて良かったなーって思う。
だってこんなに騒いでたらご近所さんに迷惑がられちゃうよ 笑
「そうだ！涼太、姉ちゃん達にマスカットの話した？」
と、大兄に言われすっかり忘れていたマスカットのことを思い出す。
「え、何マスカットって。まさかシャインマスカット？！ふえ？！買ったの？いくらしたの！」
「姉さん、落ち着いて。今ちゃんと話するから」
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