☃️ ページ25
＊*＊*
亮平side
蓮がもらった券を使って新しくできたお化け屋敷までみんなでやってきた。俺も含めてワクワクしている中、照兄さんの顔だけがどんどん曇っていく。
あれ、そういえば…照兄さんって確か…。
「よーし！そんじゃ誰が誰とはいるか決めようか！」
「俺！亮兄とがいい！」
「じゃ、俺は蓮とかな」
「ぷぷちゃん！ひかくんと！」
「俺？？ぷぷ、俺じゃなくてりょっくんとにしたら？」
「やー！ひかくんがいい！！」
1度決めたら曲げないってことを知っているから照兄さんは渋々、了承していた。俺の記憶が正しければ照兄さんってこういうの苦手だった気がするけど大丈夫なのかな…？
心のなしか顔色、青いような気がする…笑
「よーし、じゃ私は亮平達とついていくからそれで決まり！！んじゃ、行こー！」
妙にテンションの高い姉さんの後ろをついて俺と練習はは先に中へと入っていく。
「照兄さん」
「……ん？」
「頑張って！」
去り際に気休め程度の言葉を残して。
＊
照side
やっぱり、目の前の着くとその雰囲気に怖さが大きくなる。
亮平に頑張ってと言われたけど…頑張れるか？これ。
実は俺はお化け屋敷が大の苦手。というかお化け全般が虫と同じくらい生理的に無理。だってきもちわりぃじゃん？
でも、弟達ににはそんな姿見せられないから苦手っていうのは隠してる。(亮平は何となく知ってたけど…)
「ひかくん！早くいこ！」
「まって、ぷぷ。ホントに行く？怖くないの？」
「ぷぷ、こわくないよー！だってここのオバケさんはニセモノだもん！」
この歳でニセモノって分かる保育園、凄くないか…？大人っぽい趣味してんなとは前から思ってたけど。
「ねぇー！ひかくん！はやくー？」
「あー！ちょっと待って！！！」
＊
蓮side
「いや〜！案外怖いもんだね」
「ほんと！ほんと！蓮ずっと叫びっぱなしだったよね〜」
「いや！2人がおかしいんだって！なんであんな薄いリアクションなの？」
出口へとたどり着くと2人はケロッとした様子でお化け屋敷のあそこの仕掛けが良かったとか、演出凝ってたとか話してる。
2人がお化けとかホラー得意なのは知ってたけどなんか俺だけ怖がってて、ちょっと不満。怖さを誰かと分かち合いたい…。
「やぁっぁああ！！」
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