episode136 ページ8
＊*＊*
安元side
「おい！そこで何してる！！」
あいつが背中に何発か拳を入れたタイミングで運良く、通行人が通りかかった。
勇気ある人が声を上げてくれた。
それでようやく我に帰ったのか「チッ」と、大きめの舌打ちをし、彼はその場から立ち去った。
周りを見渡すとあの記者の人の姿も無かった。巻き込まれまいと思って先に逃げたんだろう。
「安元さん…」
「ごめんな。Aちゃん。怖い思いさせて。怪我とかしてない？」
彼女は小さい首を縦に降った。Aちゃんが怪我してなかったならなによりだ。
「そんじゃとりあえず家に帰ろうか…って、いって！」
「安元さんっ！」
立ち上がろうとするとさっき殴られた所がズキズキと痛んだ。やっぱり、歳にはかなわねえなぁ…。
「ははっ、おじさんに無理は禁物だな」
冗談交じりに彼女に答えるとAちゃんは、俺の胸元に飛び込んだ。
「おっと、」
「ごめんなさいっ！ごめんなさいっ…あたし」
「なんでAちゃんが謝るのよ。Aちゃん、なーんも悪いことしてないよ」
「ちゃんと、あの…言われた通りに帰ればよかった！上手い言い回しできなくて、ごめんなさいっ、ほんと、あたしのせいで痛い思いさせて、ほんと、あのっ」
「ストップ、ストップ。自分責めるのやめなさい」
「でも、でも…」と、抑えていた涙を溢れさせた。俺は彼女を優しく抱きしめる。
「Aちゃんが無事でほんとによかった。」
「やす…もと…さんっ」
小さく震え、小さな子供のように涙を溢れさせる。俺はただ、そんな彼女を強く抱きしめ、彼女の頭に手を回した。
絶対に離せねえ。守りたい。ぜってえ、守る。
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ハナ(プロフ) - うどんさん» コメントありがとうございます😊そのように思っていただけて書いた本人としては本当に嬉しい限りです！！！宜しければ他の作品もご覧下さい🥰 (2023年4月24日 11時) (
レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 今日知って一気に全部読んでしまいました！ほんとよかった…！二人が結ばれるまで色んな困難があったけど結ばれてよかった！ピュアで真っ直ぐに思い合う二人の描き方が好きです。続きいつまでも待ってます。 (2023年4月24日 3時) (レス) @page29 id: e32b43a123 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ぷかぷかまふぃん。さん» コメントありがとうございま！ご愛読頂き、ありがとうございました😊次の作品も良ければご覧になってください！ (2023年2月10日 8時) (レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷかまふぃん。(プロフ) - すごく面白い作品でした！更新されるたび楽しく読ませていただいてましたありがとうございます！お疲れ様でした！ (2023年2月10日 7時) (レス) @page27 id: 863ee42606 (このIDを非表示/違反報告)
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