episode140 ページ14
＊*＊*＊
Aside
それから数週間が経った。騒動はまだ収まりそうにないけれど気にしていられる訳もなく、あたしは頂いたお仕事をこなして行った。
そして、安元さんからの返信は相変わらずない。
携帯を何度も確認してもメッセージは未読のまま。
安元さんが何を考えているのか分からなくなる。
どうして、返信をくれないんだろう。
まだ返信できる状態じゃないんだろうか。
それとも……？？
頭の中に嫌な考えが浮かんだ。こんなこと考えたって仕方がない。今は仕事に集中しないと。
携帯を鞄の中に入れて、アフレコブースへと向かう。
「ねえ？見たあの記事」
「みたみた！まさかだよね？安元さんあんな人だったのかな？」
ブースに向かう途中。女性のスタッフさんだろうか？あたしたちの記事を話題にして廊下で立ち話をしていた。
あたしは咄嗟に物陰に身を隠す。
「ね〜あたし結構ねらってたんだけどな〜…甃井さんが可哀想だよね」
「てかさ、甃井さんおじさん趣味だったの？」
「それな？！あんなクールビューティ、クールビューティとか言われてておじさん趣味だったとかまじうけるんだけど！」
「確かに。普段はツンツンしてるのに安元さんの前じゃデレデレなのかな？」
「それはそれでちょっとキモイけどね？」
彼女達の声が廊下に響いた。あたしは、その笑い声に反抗することが出来なかった。
出来なかったんじゃない。
怖かった。
反抗して、何か言われるのか怖かった。
「好きで何が悪いんだよ……」
誰にも聞こえないような声で小さく呟いた。物陰にうずくまって彼女達がそこからいなくなるのを待とう。
一旦、落ち着かせよう。
「あ、安元さん…」
「え？…」
安元さん……？
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ハナ(プロフ) - うどんさん» コメントありがとうございます😊そのように思っていただけて書いた本人としては本当に嬉しい限りです！！！宜しければ他の作品もご覧下さい🥰 (2023年4月24日 11時) (
レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 今日知って一気に全部読んでしまいました！ほんとよかった…！二人が結ばれるまで色んな困難があったけど結ばれてよかった！ピュアで真っ直ぐに思い合う二人の描き方が好きです。続きいつまでも待ってます。 (2023年4月24日 3時) (レス) @page29 id: e32b43a123 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ぷかぷかまふぃん。さん» コメントありがとうございま！ご愛読頂き、ありがとうございました😊次の作品も良ければご覧になってください！ (2023年2月10日 8時) (レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷかまふぃん。(プロフ) - すごく面白い作品でした！更新されるたび楽しく読ませていただいてましたありがとうございます！お疲れ様でした！ (2023年2月10日 7時) (レス) @page27 id: 863ee42606 (このIDを非表示/違反報告)
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