【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレと包帯の恋愛奮闘記【旧双黒】【芥川龍之介】【短編集】

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微ピンク注意
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目が覚めると

手足に枷が付けられていた

如何やら

何処かの施設の地下の様だが…

室の中は薄暗く

見えるのは混凝土の壁と床

そして

正面に扉が一つ


「さっむ…」


幾ら暖房器具が無い室と雖も

寒過ぎる

可笑しいなあと思い

下を見ると

橙色と

下着が見えた

何故肌と下着が見えるんだ！？

服は！？

若しかして

脱がされたのか！？

羞恥心と焦りで

顔が紅色に染まって行く

一人慌てふためいていると

正面の扉が開いた

二人の男が

ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべ

這入って来る

恐らく此奴等が

先程

私に襲いかかって来た犯人なのだろう

その中で

金髪の男だけが

注射器を右手に持っている


「誰…？私を攫って、何がしたいの？」

金髪の男「お前の彼氏の、中原中也に復讐をするんだよ」


彼氏…？

その単語に少し引っかかったが

其れよりも

何故中也に復讐するのか

その疑問を投げかけた


金髪の男「彼奴にゃ、俺等の仲間を沢山殺られたんでなァ。
その仕返しッつー訳だ」

「なら、私を攫う必要なんて無いじゃないか」

髭面の男「此れがあるんだなぁ」

金髪の男「彼女が自分ではない男に穢されたと知ったら、彼奴ぁどんな顔をするんだろうなあ？」

「っ！？！」

金髪の男「お喋りは此処までだ。サッサとヤっちまうぞ」

髭面の男「中原中也に動画を送る為のカメラの準備は出来てるぜ」


金髪の男は

私の腕を引っ掴み

手に持っていた注射器を刺した

紅色の液体が

注入されていくと共に

段々躯全体が熱を帯び

疼き

息が荒くなる

欲 情がどんどん増して行き

早く

早く触って

なんて願ってしまう

男達は楽し気に嗤い

下着をずらして行く

いやらしく

躯を撫で回される

厭だ

気持ち悪い

吐き気がする

ぎゅうッと目を瞑ると

ドゴッ等という鈍い音や

ボギッと骨の折れる音

ビチャッと血の飛び散る音がする

何が起きてるの…？

力強く閉じていた瞼を

恐る恐る開ける

すると其処には

中也と

死体と化した男達の姿が


「中…也？」

中也「すまねェ。来るのが遅くなッちまッて…」

「んーんッ…！助けに来て呉れて…ッ…有難う…！！」

中也「なッ、ちょ、抱き着くなッ！！理性！理性飛ンじまう！！」

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