【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレと包帯の恋愛奮闘記【旧双黒】【芥川龍之介】【短編集】

♢ ページ24

中也さんの影が薄くなってしまった…スミマセン
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「ほい、あーん」

芥川「あ、あー…ん？」


檸檬のシロップをかけられた

かき氷を掬い

芥川君の小さな口へ突っ込む

芥川君の頰は桃色に染まり

恥ずかしそうに目を伏せ

もきゅもきゅとかき氷を頬張る

海の家に着き

お昼ご飯序でに

かき氷や

ソフトクリームを食べる事になり

私は檸檬シロップをかけたかき氷を頼んだ

中也達は…

亦喧嘩をしているようだ


芥川「…矢張りあーんをされるのは恥ずかしい…」

「君可愛過ぎ…尊死しそう」

芥川「か や、僕は可愛くなどない！」

中也「芥川、手前Aとイチャつき過ぎだぞ！」

太宰「そーだそーだ！Aちゃんは私のものなのだよ？」

「太宰さんのものになった憶えは全くないんですけど。てか何時の間に喧嘩止めてたの」





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「はあ〜。遊びつくして疲れた…」

太宰「ね〜。もう家に帰る気力が無いよ」


砂浜にしいていたシートの上に

ドカッと座る

太宰さんも

私の横に座った

芥川君達が居ないことに気付き

辺りをキョロキョロと見渡すと

酔っ払った中也が芥川君にダル絡みしている様子が

視界に映った

成る程

中也が

海の家で売っていた酒を飲んで

芥川君が其の対処をしているのか

…御愁傷様

と心の中で合掌する


太宰「喉乾いたなあ。飲み物購って来るんだけど、何か要る？」

「あ、じゃあラムネ購って来てもらっていいですか？」

太宰「全然いいよ。っと、売店に行く前に」

「ちょ！？太宰さん距離近ッ…」


太宰さんが

私の頸元に顔を埋めたと思うと

チクッ

と頸に痛みが走った


太宰「ナンパされない為の御呪い」


ニコッと微笑んで

太宰さんは

海の家へと軽い足取りで歩いて行った

太宰さんに

接吻痕付けられた

其の事実に

数分経ってやっと気付き

顔はカアアッと紅色に染める

そんな時に芥川君と

恐らく

芥川君に酔いを醒ます為に水をぶっかけられ

びしょ濡れになった中也が

戻って来てしまって

海から帰った後

芥川君と中也に

小一時間程

接吻痕について質問攻めを食らいましたとさ

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